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トリビア[]
- バラク・オバマがカイルを表彰する際に「SNSで1週間話題を呼んだ少年(kid who made a buzz in the social media this week)」と形容していたが、これは当時注目を集めていた事件を示唆している。スーダン系のアメリカ人少年アーメド・モハメッドが手作りの大きな時計を学校に持ち込んだところ、時限爆弾との誤解を受けためにテロリズムの実行犯として逮捕された[注 1][注 2]。
- ギャリソンがカナダとアメリカ合衆国の国境沿いに壁を建設するという脚本は、2016年のアメリカ合衆国大統領選挙[注 3]に向けた討論会に出場したドナルド・トランプ大統領候補が「アメリカ合衆国とメキシコ合衆国の間に壁を建設して不法移民を排斥する」という公約を掲げた事実が基になっている。
- ローマ帝国滅亡に関しては、授業を行なった元教師ギャリソンも、生徒であったカナダ人の男子生徒も正しい知識を持ち合わせている。ゴート人らの襲撃を含む多様な要素が起因した結果、ローマ帝国は衰退して滅んだ。
- しかしながらギャリソンの推論は多分に偏見が含まれており、実質カナダ人に対してのあてつけでしかなかった。
- カートマンが他の男子生徒たちに、旧約聖書の創世記第34章を知っているかと尋ねる場面がある。彼によると、カイルの一連の言動[注 4]は該当章におけるユダヤ人のものと酷似しているという。
- イスラエル人の長であるヤコブの娘ディナは、第34章でカナンの地へ訪れた際にシェケムという男から性的暴行を受ける。しかしシェケムには彼女を陵辱する意図はなく、それどころかディナに激しい恋慕の情を抱いており、結婚を申し込む気でいた。シェケムの父でありカナンの地の統率者であるハモルは、ディナの父であるヤコブとディナの兄弟たちに、息子シェケムが結婚の決意をしている旨を伝えた上で、性的暴行に対する容赦を乞うた。ヤコブと彼の息子たちはハモルの申し開きを表向きは受け入れた。しかしヤコブの息子(ディナの兄弟)たちはディナを汚された怒りをまったく払拭できておらず、容赦を与えたそぶりを見せてカナンの一族に報復を企てた。兄弟たちは「カナンの地における男性全員が割礼を施せば、ディナとの結婚を許す」と宣言する。そして宣言通りに割礼をした彼らの町に奇襲をかけて、3日の間にシェケムとその父のハモル、そして町の男全員を殺害した。割礼による痛みに苦しんでいた町の男たちは弱体化しており、奇襲に堪えうる武力をふるうことができなかったためである。兄弟たちはディナを奪還しただけでなく、カナンの地にある財産をも残らず強奪した[1][2]。
- カートマンは第34章を引用することで、カイルを卑劣なユダヤ人および侵略者となったディナの兄弟と同一であると非難している[注 5]。
- シャーロットの自宅では、以下に挙げるカナダ料理が登場した。
- プーティン(チーズと
肉汁 ソースをかけたジャガイモの揚げ物) - トルティエア(ミートパイの一種)[注 6]
- サラミ
- プーティン(チーズと
参照される大衆文化[]
- ケイトリン・ジェンナーがカイルを送迎する際に発したせりふ"Buckle up, Buckaroo"は、有名なキャッチフレーズ「衝撃に備えよ("Buckle Up, Buttercup")」を彼女のキャラクター設定に合わせてアレンジしたものである。
- なおこのキャッチフレーズには、予期せぬ交通事故に注意を促す意味があるのだが、フレーズそのものはケイトリンが2015年のはじめに起こした自動車の衝突事故による人体過失殺傷事件を風刺している。
- カナダ人がやむにやまれぬ事情でアメリカ合衆国に亡命したという脚本は、ヨーロッパ諸国で実際に起きた移民危機[注 7]が基になっている。
- カナダの大統領が踊っていた場面で挿入されたのは、メン・ウィズアウト・ハッツ[注 8]が制作した"The Safety Dance"という楽曲である。
- 同じく挿入曲である"Feels So Good"を演奏したのは、フリューゲルホルン[注 9]奏者として有名なジャズ音楽家のチャック・マンジョーネである。
- カナダ人が午前8時と11時にトランペットで"Feels so Good"を演奏しながら、東方を向いて祈りをささげるという場面があるが、これはカナダの文化・伝統ではない。実在するのはイスラム教における祈りの文化であり、イスラム教徒はサウジアラビア王国のマッカ州メッカにあたる東方を向いて、1日につき5回の祈りをささげる慣習が存在する。
- バターズ・ストッチとシャーロットを結びつけた映画は「ライオン・キング2 シンバズ・プライド[注 10]」だが、この映画自体はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国出身の劇作家ウィリアム・シェイクスピアが執筆した戯曲「ロミオとジュリエット[注 11]」を基に制作された。
- カナダの伝統を学ぶプレゼンテーションに乱入したギャリソンは、自身をCBS Evening News[注 12]のアナウンサーであるダン・ラザーだと皮肉を込めて自己紹介している。
- バターズにカナダ人の女生徒を勧める場面で、カートマンは女生徒の1人をアラニス・モリセットに似ていると発言している。
- この女生徒は、アラニス・モリセットが自身の楽曲"Ironic"における音楽ビデオに出演した際に着ていたものと同様の衣服を身につけている。
- アラニス・モリセットはカナダ人であり、過去のエピソード"Chef Aid"ですでに登場している。その際は自身の楽曲"Stinky Britches"も併せて登場した。しかしシャーロットなど他のカナダ人とは異なって、彼女は小粒の目も上下に分割される頭部も持っていない。
過去エピソードとの関連[]
- 前シーズンと同様に、シーズン19も過去に放送されたエピソードとの連続性が描かれている。
- カイルがケイトリン・ジェンナーをたたえる演説を表彰される場面は、"Stunning and Brave"でも同様に描かれている。
- "Stunning and Brave"でも言及された俗語ホット・コスビー(Hot Cosby)は、「性的暴行」の隠語として本エピソードでも複数回にわたって言及されている。ただし今回においては性的暴行という意味合いはなくなり、単なる「性交渉」という意で用いられている。
- "Stunning and Brave"でカートマンは、ユダヤ教および他の民族性を尊重すると発言していたが、不法移民が増えた理由を旧約聖書を引用してこじつけており、人種差別からくる偏見や排他的な言動を克服できていないようだった。
- ギャリソンが主役となったのは、シーズン12のエピソード"Eek, A Penis!"以来である。
- 過去に登場したカナダ人の多くがエキストラとして登場した。
- シーズン4のエピソード"Cherokee Hair Tampons"を含めると、ギャリソンが教職員を解雇されたのは2度目である。
- 楽曲"The Safety Dance"が使用されたのは、シーズン6のエピソード"Asspen"を含めて2度目である。
- タマスジナメタロウ先生が指導するカナダ語の講習には、過去に登場したキャラクターが複数名カメオ出演している。
制作上のミス[]
- カナダの大統領というキャラクターが登場したのものの、実社会におけるカナダでは首相が政界の統率者である。
- エピソードの終盤でギャリソン先生と演説舞台に上がったカイルだが、立ち去る際にわずか数歩で別の場所に瞬間移動している。
- ギャリソンはたるの中に入って「ナイアガラ・フォールズ国立公園」を経由してカナダに入国するが、実在するナイアガラ・フォールズ国立公園は州立ではなく国立公園であり、またニューヨーク州に位置している。
- カートマンが運動場にてバターズにカナダ人の女生徒へ声を掛けるよう促す場面で、同じ姿勢で描かれたハイディ・ターナーが2人登場する。
ブラッドリー・ビッグルを探せ[]
シーズン19のエピソードでは、来訪者の代わりにエイリアンのブラッドリー・ビッグルが隠し要素として各所に紛れ込んでいる。
- ギャリソンがPC校長と対話後に映されたカフェテリアには、「私を知っているか?(Have you seen me?)」という文言が書かれたポスターが張られている。通常ならばそのポスターには来訪者が描かれているが、本エピソードではブラッドリー・ビッグルに置き換わっていた。
脚注[]
出典[]
- ↑ "Genesis 34 - New Revised Standard Version Catholic Edition". Bible Gateway.
- ↑ "Genesis 34 Explained(リンク切れ)". Bible Studys.
訳注[]
- ↑ "Ahmed Mohamed clock incident". Wikipedia(英語版).
- ↑ "A year ago, Ahmed Mohamed became ‘Clock Boy.’ Now, he can’t escape that moment.". The Washington Post.
- ↑ "アメリカ大統領選挙 2016". NHK.
- ↑ "Stunning and Brave"のエピソード終盤でカイルはケイトリン・ジェンナーの人格を尊重する演説をした。ケイトリンは性同一性障害であり、自らの障害を恥じることなく世間に公表した勇気ある女性としてPC校長およびPCブラザーズから称賛を受けていた。この演説が評価されたカイルは、本エピソードの冒頭でバラク・オバマ大統領から表彰された。「少数派」を受容・歓迎する風潮を広げた元凶として、カイルはカフェテリアで居合わせた主役たちやクレイグ一味、バターズ・ストッチから非難を受けている。
- ↑ カイルが「少数派」を受け入れる風潮を広げたことで、サウスパーク小学校をカナダ人の生徒が占拠するようになったとカートマンは主張しているが、引用した旧約聖書の創世記第34章とカイルの言動との間に明確な類似点はなく、また彼の言動がカナダの不法移民を呼び寄せたとする具体的な描写は全くない。加えてシャーロットの父親が語ったように、カナダ人がアメリカ合衆国へと亡命したことにはやむにやまれぬ事情があったとのちに発覚する。
- ↑ "Tourtière". Wikipedia(英語版).
- ↑ "2015年欧州難民危機". Wikipedia.
- ↑ "メン・ウィズアウト・ハッツ". Wikipedia.
- ↑ "フリューゲルホルン". Wikipedia.
- ↑ "ライオン・キング2 シンバズ・プライド". Wikipedia.
- ↑ "ロミオとジュリエット". Wikipedia.
- ↑ CBS Evening News
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エピソードの要素 |
カナダ • カナダの壁 • カナダの大統領 • ケイトリン・ジェンナー • シャーロット • シャーロットの母 • タマスジナメタロウ先生 • トーマス(シャーロットの父) • バラク・オバマ • "Canadian Alphabet" • "Feels So Good" • "The Safety Dance" • "Where Has My Country Gone?" | ||||
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