"ManBearPig" | "Tsst" | "Make Love, Not Warcraft" |
"Tsst" | |||||||
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話数 | シーズン10 エピソード7 | ||||||
制作番号 | 1007 | ||||||
初放送日 | 2006年5月3日 | ||||||
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エピソード一覧 |
"Tsst"はシーズン10の第7話、シリーズ通算で146話目にあたるサウスパークのエピソードである。2006年5月3日に放送された[1]。
あらすじ[]
息子のわがままに堪えられなくなったリアン・カートマンは、しつけの専門家に助けを求める。リアンの依頼を受けたのはドッグトレーナーのシーザー・ミランだが、カートマンがおとなしく彼の「しつけ」を受け入れるわけもない[1]。
脚本[]
マッケイ先生によって学校のカウンセリングルームに呼びだされたリアンは、隣に座る息子エリック・カートマンにまつわる近頃の言動について注意を受ける。するとリアンは突如泣きだして、カートマンをしつけることがどれほど大変かとマッケイに訴える。母親の訴えを聞いたマッケイは、デボラ・キャロル、イボン・フィナティ、ステラ・リードという著名な子守が出演するテレビ番組「ナニー911」にしつけを依頼するよう助言をする。
リアンから依頼を受けたステラはがカメラマンとともにカートマン宅を訪ねると、カートマンはテレビゲームで遊んでいた。ステラがさっそくゲームを取り上げたため、カートマンはステラ自身が子供を持たない理由――顔の造作がみにくい、年を取りすぎているなど――をあげつらって彼女を怒らせて自宅から追い払う。
スーパーナニーもまたカートマンの「矯正」に失敗する。最終的に彼女は精神疾患をわずらい、精神科病院で自身の
リアンの依頼を受けてやってきたシーザー・ミランに、カートマンはこれまでにない衝撃を受ける。シーザーは「しつけ」と称してカートマンを犬のように扱った。そして彼が言うことを聞かないと判断した際は首をつねって罰を与え、鎖につないで強制的に外を歩かせ、シーザーに従わなければならないと言葉および態度で示す。
カートマンは怒り、ついに家出を試みる。母親に心配をさせることが目的であったが、シーザーに「どうせすぐに帰ってくる」と説得されたリアンは子供の非行に全く動じなかった。
カートマンはクラスメートのスタン・マーシュ、カイル・ブロフロフスキー、ケニー・マコーミック、バターズ・ストッチ、ジミー・ヴァルマー、クレイグ・タッカーに寝所に提供を求める。しかし日頃の行ないが災いしたため全員に断られて、雨の中で路上生活者[注 1]として過ごすことになる。
家出を諦めて帰宅したカートマンだが、シーザーがまだ自宅に滞在していると知ってまたも腹を立てる。怒りのあまりにカートマンは児童保護サービス[注 2]に通報すると脅迫をするが、シーザーの指導を受けたリアンによって「しつけ」を受けたため、抵抗力をなくす。
家庭内の支配権を奪われたカートマンは、成人2人に一見して従いながらも怒りに燃えつづける。彼はついに母親・リアンの殺害計画を立てるまでに至ったが、実行にあたりスタン、カイル、ケニー、バターズらに協力を拒否される。
その夜、カートマンは単独でリアン殺害を決行しようとする。しかし殺害間際、彼の内心にある良心とリアンへの愛情との間で葛藤に陥る。良心を叫ぶ「カートマン」は、自分自身に改心をするべきだと説得をする。その後カートマンは黒い液体を口から吐き出す。この描写は、カートマンの良心が彼の邪心に打ち勝ったことを表している。
翌朝、起床したリアンはカートマンがすでに起きていることに気付く。母親の助けなしに起床したカートマンは、宿題をしながら健康的な朝食をとっていた。
シーザーの仕事が完了したため、リアンは彼にオペラ「蝶々夫人[注 3]」を鑑賞に行かないかと誘う。しかしシーザーはリアンを単なる依頼人としか見なしておらず、次の仕事を優先させてカートマン宅を出ていった。
失望したリアンは、おもちゃ[注 4]を買い与えることを条件に息子のカートマンをオペラに誘う。カートマンが2つ欲しいと要求すると、リアンは望むものはなんでも買い与えると約束をする。この出来事により、カートマンは再び自己中心的な人間へと逆戻りする。母親と抱擁する彼は、喜びを表現して邪悪な笑顔を浮かべた。
関連エピソード[]
脚本関連[]
画像 | 題名 | シーズン | |||
"Timmy 2000" | シーズン4 | ||||
邦題:ティミー!ティミー!ティミー! ティミーがADDだと診断されたことが引き金となり、サウスパーク小で処方薬の不正使用がまん延する。 | |||||
"HUMANCENTiPAD" | シーズン15 | ||||
邦題:ムカデ人間パッド 母・リアンに本物のiPadを買ってもらえず、カートマンは駄々をこねる。一方カイルは使用約款に同意したため新製品開発に巻き込まれる。 | |||||
"Goth Kids 3: Dawn of the Posers" | シーズン17 | ||||
邦題:ゴスとエモ ゴスキッズが問題児を矯正する施設へと送還される。 | |||||
"Shots!!!" | シーズン23 | ||||
邦題:一発! ランディは大麻農場の売上目標達成を祝う。一方カートマンは注射を嫌がり暴れまわる。 | |||||
"South ParQ Vaccination Special" | シーズン24 | ||||
サウスパーク(※原語表記"South ParQ")はコロナウィルスのワクチンをめぐって混乱の渦中にあった。ワクチン接種に反対する抗議グループが、主人公たちにワクチンを受けさせようとする教師らの妨害をはかる。 | |||||
"South Park: Post Covid" | 短編映画 | ||||
当エピソードでは、コロナウイルスの世界的まん延を経験した子供たちがどのように生活を送ってきたのかが描かれる。スタン、カイル、カートマン、ケニーは苦難を乗り越えたが、彼らの人生は以前と全く異なるものへと変化していた。 | |||||
"South Park: Post Covid: The Return of Covid" | 短編映画 | ||||
スタン、カイル、カートマンの協力次第では、コロナウイルスの世界的流行は起こらず、ケニーが死亡することもない未来を創造できる。そのため彼らは、過去へとタイムトラベルをしようとする。解決への道のりは「ヴィクター・チャオス(Victor Chaos)」に出会うまでは易しい問題であるかに思えたが、そうではなかった。 | |||||
"City People" | シーズン25 | ||||
母親が転職したと聞いて、息子のカートマンは怒りに燃える。 | |||||
"South Park: The Streaming Wars" | 短編映画 | ||||
サウスパーク町を揺るがす一大事件が起こるなか、カートマンは母親のリアンと意地の張り合いを始める。 | |||||
"South Park: The Streaming Wars Part 2" | 短編映画 | ||||
いよいよ干ばつ問題が間近に迫り、サウスパーク町は危機に直面する。 | |||||
脚本関連エピソード |
その他関連[]
脚本に関わらないが、関連するギャグやアイテムが登場するエピソード
画像 | 題名 | シーズン | |||
"Damien" | シーズン1 | ||||
邦題:ダミアンのいんちきパパ サタンの息子ダミアンは、イエスとボクシングで「究極の善と悪の戦い」がしたいと言いだす。 | |||||
"Cartman's Mom is Still a Dirty Slut" | シーズン2 | ||||
邦題:ママはヤリたガール(解決!編) カートマンの実の父親を明らかにするため、少年達はメフィスト博士の意識が回復するのを待つ。 | |||||
"Krazy Kripples" | シーズン7 | ||||
ジミーとティミーは自分たちと同じように先天性の障害がある人々のクラブ「クリップス」に参加する。 | |||||
"Up the Down Steroid" | シーズン8 | ||||
邦題:ステロイドで金メダル!? ジミーはパラリンピックで優勝するためならどんなことでもするという決意を固める。 | |||||
"The Passion of the Jew" | シーズン8 | ||||
邦題:メル・ギブソン登場!? 「パッション」という映画を見たカイルは、今までカートマンがユダヤ人に言っていた暴言がすべて真実による批判だったのだということを知る。 | |||||
"The Return of Chef" | シーズン10 | ||||
「スーパーアドベンチャークラブ」に入り、惜しまれながらもシェフは世界旅行へと旅立つ。二度と戻らない旅のはずが、シェフは帰ってくる。しかしシェフの様子がどこか変だった。 | |||||
"Go God Go" | シーズン10 | ||||
進化論の教育を拒否するギャリソン先生に講師が派遣される。一方カートマンはWiiの発売を待ちきれず、冷凍睡眠を決意する。 | |||||
"Go God Go XII" | シーズン10 | ||||
未来で戦禍に巻き込まれたカートマンは、Wiiを見つけ過去に帰ろうと奮闘する。 | |||||
"Coon 2: Hindsight" | シーズン14 | ||||
住民を救うべく街に繰り出すクーンと仲間たち。しかしスーパーヒーローは他にもいた。 | |||||
"Mysterion Rises" | シーズン14 | ||||
クーンとその仲間たちは協力して人々を救う。一方、追放されたクーンは報復を誓い、クトゥルフのもとを訪れる。 | |||||
"Coon vs. Coon & Friends" | シーズン14 | ||||
クーンはクトゥルフを手なずけ、仲間の元に戻る。ミステリオンは己の呪われた超能力に抗う。 | |||||
"The Poor Kid" | シーズン15 | ||||
邦題:貧乏人 ケニーの両親が逮捕され、養子に出されるケニーと兄妹たち。ケニーがいなくなった小学校で次に最も貧乏なのはカートマンだった。 | |||||
"World War Zimmerman" | シーズン17 | ||||
邦題:ジマーマンの運命 カートマンはクラスメートのトールキンを、人類をおびやかす危険な存在と見なすようになる。 | |||||
"The Problem with a Poo" | シーズン22 | ||||
邦題:Mr.ハンキーにまつわる問題 ハンキーの問題行動を受け、市はクリスマスショーの支援を打ち切る。一方ストロング副校長には臨月が迫っていた。 | |||||
その他関連エピソード |
関連項目[]
- サウスパーク・エピックエピソード・トーナメント
- 2回戦敗退エピソード
脚注[]
出典[]
- ↑ 1.0 1.1 "Tsst (Season 10, Episode 7)". southparkstudios.com.
訳注[]
- ↑ 短編映画South Park: Post Covid: The Return of Covidにより、40年後には路上生活者となる。
- ↑ "児童保護サービス". Wikipedia.
- ↑ "蝶々夫人". Wikipedia.
- ↑ "電磁戦隊メガレンジャー". Wikipedia.
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エピソードの要素 |
子守のスケクシス • ステラ・リード • スーパーナニー • シーザー・ミラン • "Ave Satani" • "Don't Stop Believin'" • "Who's Got the Greatest Mom In The World?" | ||||
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