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トリビア[]
- エピソード終盤にスタンが発した最後のせりふ「できるものなら訴えてみろ!("Sue me, I dare you!")」は、キャラクターの枠を超えて表された制作者自身の言葉である。サイエントロジー教会[注 1]は信仰の是非をめぐる訴訟問題がとりわけ多いことで知られている。トム・クルーズが発したせりふ("We'll sue you in England!")の通り、アメリカ合衆国だけでなくグレートブリテン及び北アイルランド連合王国でも訴訟沙汰がメディアで取り上げられた[注 2]。イングランドおよびウェールズの名誉
毀損 法では原告側に挙証責任の比重が置かれており、原告側の不名誉をこうむる可能性が否定できない程度に証明さえすれば、法律上は事実の認定が可能である。従って被告側に不利な法廷となる可能性がやや高い。クレジット表記がすべて"John Smith"もしくは"Jane Smith"に置き換わっていたのは、訴訟を起こしがちなサイエントロジー教会および信者への皮肉である[注 3][注 4] [注 5]。 - シェフ役を担当していた声優のアイザック・ヘイズは当エピソードに出演していない。ヘイズはサイエントロジストの1人であり、エピソードが再放送される前に辞職している。自身の信仰する宗教をおとしめられたことに憤慨したためと見なされているが、すべてサイエントロジーの代理人を通しての発言であり、ヘイズ自身の言葉ではないため臆測の域を出なかった。Fox Newsの記者であるロジャー・フリードマンによると、ヘイズが辞職した理由は脳卒中による健康状態の悪化であったようだ。
- 当エピソードは再放送までに常時より長い期間が置かれたが、その原因はトム・クルーズからの要請があったものとうわさされている。トムは自身が主役を務める映画「ミッション:インポッシブル3[注 6]」の公開を控えており、いらぬ波風を立てたくないばかりに再放送の延期を迫ったようだ。サウスパークの放送権を所有するテレビチャンネルコメディ・セントラルは映画の制作会社「パラマウント・ピクチャーズ[注 7]」と同じくバイアコムCBS[注 8]の子会社であったため、再放送の機会は見送られることになった。なおコメディ・セントラル側は、何より自社に所属していたヘイズへの配慮として決断を下したと述べている。再放送は延期となったが、現在では公式サイトにて視聴が可能である。
- 当初の脚本では、トム・クルーズを同性愛者であるとする明確な皮肉が描写されていた。しかし実在するトムは異性愛者であり、事実無根であるにもかかわらず他者の性的指向を
捏造 する行為は侮辱罪もしくは名誉毀損[注 9][注 10]にあたるとして、内容に変更が加えられたようだ。 - ジヌーによって地球へと運ばれたエイリアンの中には、過去のエピソードで登場したマークラー星人がいる。
- サイエントロジーの会長デビッド・ミスキャベッジ[注 11]の娘であるジャネ・ミスキャベッジ・ヒル[注 12]も同じく信者であったが、当エピソードでジヌーにまつわる物語を見てすぐに棄教している。その後彼女はメディアに出演して、サイエントロジー教会を非難した[注 13]。
参照される大衆文化[]
- エピソード冒頭で「二本松プラザ」と書かれた看板が映るが、これは映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー[注 14]」に登場した「二本松モール[注 14]」を模した名称である可能性を示唆している。
- エピソード中に描写されたR・ケリーへの風刺は、彼自身が制作した映画シリーズ"Trapped in the Closet"(英語版Wikipedia)の内容に基づいている。
- スタンが自身の内面を探るために受けた人格テストでは、バーナム効果[注 15]という心理現象を利用した心理操作が行なわれている。テストで用いられる質問事項はあいまいかつ
汎用 性が高い内容であるにもかかわらず、さも回答者自身の内面を言い当てたような錯覚を生む。性格診断だけでなく、占星術を含めた占いにも多用される手法である。
制作上のミス[]
- 教会の指導者が信者たちの前にスタンを導く場面があるが、指導者は去り際に不自然な速度で画面外へと移動する。
脚注[]
訳注[]
- ↑ "サイエントロジーとは何ですか?". サイエントロジー東京.
- ↑ "Scientology apologizes, settles British libel suit". Tampa Bay Times (2005年9月29日).
- ↑ アメリカ合衆国の法執行機関においては、身元不明者や身元秘匿者に対して"John Smith"もしくは"John Doe"または"Jane Smith"もしくは"Jane Doe"という名前を用いて呼称することが多い。
- ↑ "John Doe". Wikipedia(英語版).
- ↑ Civil Law Self-Help Center.“INSTRUCTIONS FOR PREPARING A COMPLAINT IN A NEVADA DISTRICT OR JUSTICE COURT (Generic)”.Civil Law Self-Help Center,2017.PDF,(参照:2021年8月9日7時5分 UTC)
- ↑ "ミッション:インポッシブル3". Wikipedia.
- ↑ "パラマウント・ピクチャーズ". Wikipedia.
- ↑ "バイアコムCBS". Wikipedia.
- ↑ "侮辱罪と名誉毀損の違いとは? 侮辱罪はどんなケースで成立する?". ベリーベスト法律事務所.
- ↑ なお、不特定多数が認知できる公の場で「事実を摘示して」他者おとしめた場合は名誉毀損にあたる。上記訳注を参照のこと。
- ↑ "デビッド・ミスキャベッジ、サイエントロジーの指導者、リリジャス・テクノロジー・センター会長". サイエントロジー 日本.
- ↑ "Jenna Miscavige Hill". Wikipedia(英語版).
- ↑ "Jenna Miscavige Hill: South Park Exposed Scientology's Biggest Secret // SiriusXM". SiriusXM(動画).
- ↑ 14.0 14.1 "バック・トゥ・ザ・フューチャー". Wikipedia.
- ↑ 佐藤 史緒.バーナム効果におけるラベルの効果の検討.日本心理学会大会発表論文集,2007,71,1AM021.PDF,(参照:2021年8月9日8時0分 UTC)
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エピソードの要素 |
R・ケリー • アイザック・ヘイズ • サイエントロジーとサウスパーク • ジヌー • ジョン・トラボルタ • スタン・マーシュ • トム・クルーズ • ニコール・キッドマン • "Trapped in the Closet(楽曲)" | ||||
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