"The Jeffersons" | |||||||
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話数 | シーズン8 エピソード6 | ||||||
邦題 | ジェファーソンの秘密 | ||||||
出演ゲスト | ダンテ・アレキサンダー (ブランケット・ジャクソン役) | ||||||
制作番号 | 807 | ||||||
初放送日 | 2004年4月21日 | ||||||
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エピソード一覧 |
"The Jeffersons"はシーズン8の第6話、シリーズ通算で117話目にあたるサウスパークのエピソードである。2004年4月21日に放送された[1]。
あらすじ[]
新たに引っ越してきた「ミスター・ジェファーソン」という人物に子供たちは夢中になる。とりわけカートマンは、ミスター・ジェファーソンの関心を自分だけに集めようとやっきになる[1]。
脚本[]
三輪車で町を回って遊んでいたスタン、カイル、カートマン、ケニーは、元ドノヴァン家が住んでいた住宅に入居があったことを知る。スタンたちが三輪車を止めて近寄ると、仮面で顔を隠したブランケットと名乗る少年が家の中から現れる。彼によると、彼とその家族は都会の生活に嫌気が差したためサウスパーク町に越してきたようだ。遊びたがるブランケットの誘いを丁重に断った主役たちだが、ブランケットの家に巨大なゲーム機[注 1]があると知るや、考えを変えて家の中へと入った。
ブランケットが言った通り、彼の家にはおもちゃやゲーム機があふれていた。それだけでなく裏庭は、さながら遊園地のように遊具が設置されている。そこへ家主のマイケル・ジャクソンが登場して主役たちにあいさつをする。マイケルは本名ではなく自らを「ミスター・ジェファーソン」と名乗り、人口の口ひげをつけていた。
子供たちを遊びに誘ったミスター・ジェファーソンは、願いがかなう木だといって自らよじ登り、機嫌よく歌を披露する。ブランケットが木登りに失敗する様子を見たカイルはミスター・ジェファーソンに声を掛けたが、彼は歌に夢中でカイルの声掛けに全く気付かなかった。
後日、スターク池で遊ぶ友人たちに声を掛けた主役たちは、ジェファーソン一家について話すと、町の子供たち全員でジェファーソン宅を訪ねるように誘う。
ジェファーソン宅でしばらく遊んだカイルは、ミスター・ジェファーソンが息子のブランケットよりも他の子供たちに関心を寄せていると気付く。ブランケットが膝を擦りむいてもミスター・ジェファーソンが注意を払わないため、カイルは父親の代わりにブランケットの面倒を見ることにする。
カイルが傷の手当てをしようとすると、ブランケットは自身の生い立ちをカイルに打ち明ける。ブランケットは試験管ベビーであり、母親の顔を見たことがなかった。
ジェファーソン宅からの帰り道。ブランケットの境遇を気の毒に感じたカイルは、スタンたち幼なじみにブランケットの家庭事情について話そうとする。しかしミスター・ジェファーソンに心酔するカートマンは激怒し、カイルに事を荒立てないよう強く警告してその場を去る。
スタンがジェファーソン家について話をしたのをきっかけに、母親のシャロンはジェファーソン家およびジェラルド、シーラ、スティーブン、リンダを夕食に招待する。しかしミスター・ジェファーソンは大人たちの前では内気で、子供たちに関心を寄せてばかりいたため、はた目には奇妙な様子が目立った。
スタンが自分なしでミスター・ジェファーソンと会っていると知ったカートマンは、嫉妬に燃えながらマーシュ宅を訪れる。しかし彼がスタンに苦情を吐きつける前に、スタンは素早く玄関のドアを閉めてカートマンを追いだした。
所変わってパーク郡警察署では、ハリソン・イェーツがミッチ・マーフィからジェファーソン家の情報を受け取るところであった。ジェファーソン家が裕福な黒人一家であると知ったイェーツは、署の総力をあげてさっそく彼らの逮捕に踏み切った。
深夜のマーシュ宅では、ピーター・パンの仮装をしたミスター・ジェファーソンが、寝室の窓ガラスをたたいてスタンを起こし、遊びに誘う。そこへやきもちを焼いて怒り心頭のカートマンが家宅侵入し、続いて裏庭に放置されていたらしきブランケットを連れたカイルが姿を見せる。家が幽霊に包囲されているため帰宅できなくなったとミスター・ジェファーソンが主張するため、スタンは友人らを含めて自室に寝泊まりさせることにする。
ミスター・ジェファーソンとカートマンが恋人同士になる夢を見てスタンがうなされた翌日、シャロンとランディは成人男性のミスター・ジェファーソンが子供たちに囲まれて息子の寝室に宿泊した事実を知る。マーシュ夫妻がミスター・ジェファーソンを叱りつけて自宅から追いだすと、ミスター・ジェファーソンはマーシュ夫妻にそれぞれ100ドルを渡して、昨夜のことを口外しないように言い含める。
ランディはこの要求をのんだが、シャロンはミスター・ジェファーソンの家に遊びに行くことを子供たちに禁止した。するとミスター・ジェファーソンに心酔するカートマンはいたく怒り、シャロンに対して「丁重な」暴言を吐きつける。
一方の警察は、ジェファーソン宅に薬物を仕込み、血液を塗布して偽の証拠を残した上で、ミスター・ジェファーソンの帰りを一晩中待っていた。しかし帰宅したミスター・ジェファーソンを見たイェーツらは、彼の肌が黒ではなく白色であることを知って
周囲からの拒絶に心を痛めたミスター・ジェファーソンは、以降の自宅に引きこもって人目を避けると決意し、息子のブランケットにも外出禁止を言い渡す。
自室の窓から悲しげに外を見ていたブランケットだったが、自宅前をスタンとカイル、ケニーが通りかかる姿を見て元気を取り戻す。しかしブランケットがスタンたちをまき割りに誘う最中に、ミスター・ジェファーソンが唐突に割り込んでくる。そして彼は無邪気にブランケットの足をつかむと、窓からぶら下げて物のようにブランケットの体を振り回した。スタンらが悲鳴を上げたため、ミスター・ジェファーソンはすぐにブランケットを部屋に戻して窓を閉めた。
泣きだした息子を落ち着かせようと、ミスター・ジェファーソンは「お鼻取っちゃったゲーム[注 2]」で息子の鼻を顔から取り外すまねをして、ブランケットの機嫌を取ろうとする。試みは成功してブランケットは再び元気を取り戻したが、彼が父親の顔に触れた途端、ミスター・ジェファーソンの鼻が実際に取り外せてしまったため、ブランケットはパニックに陥る。ミスター・ジェファーソンはブランケットを落ち着かせるために、"ignorant"という単語を連呼しながら息子を追い掛けた。
一方、白人を誤認逮捕しようとしたと思い込んでいたイェーツは、責任を感じて辞職を決意していた。しかし妻のマギーに「裕福な黒人を逮捕するのはあなたの使命であり、まだ終わっていない」と説得される。辞職を思い直したイェーツはミスター・ジェファーソンをめぐる事件に見落としはなかったか再調査を開始する。
長期にわたって形成外科手術[注 3]を受けていたミスター・ジェファーソンは、ブランケットに取り外された鼻だけでなく身体のあらゆる箇所に問題を抱えていた。崩れていく顔を再成形するために、ミスター・ジェファーソンはカリフォルニア州の主治医を呼び寄せる。
ミスター・ジェファーソンが主治医に電話をしている間に、スタンとカイルはケニーを一時的に身代わりへと仕立てることでブランケットを自宅から脱出させる計画を実行する。ブランケットと同じく仮面を着用したケニーは、ブランケットの自室に侵入してミスター・ジェファーソンの目を欺こうとする。
その頃イェーツは、ミスター・ジェファーソンが過去に住んでいたカリフォルニア州サンタバーバラ[注 4]の警察署に電話を掛けていた。すると、サンタバーバラ署で過去に児童虐待容疑で摘発された裕福な黒人男性がいたことが発覚する。サンタバーバラ署の刑事によると、その黒人は皮膚の色で人種を特定するのは不可能であった。事実を悟ったイェーツは、パーク郡警察署を離れてミスター・ジェファーソンの逮捕に急ぐ。
スタンとカイルはなんとかブランケットを自宅から出そうとするも、顔が醜く変形したミスター・ジェファーソンに見つかり、遊びを強要されたために宅内を逃げ回る。ところがミスター・ジェファーソンは、ブランケットの自室に残っていたケニーの存在に気付くと、息子と思い込んでケニーを空中に放り投げ、遊びはじめた。その際に、投げる勢いが強すぎたため、ケニーは天井に激突して死亡する。
遊ぶ友人を失ったミスター・ジェファーソンは、今度は逃げたブランケットたちを追い掛ける。スタンたちがジェファーソン宅から出ると、ちょうど玄関先で張り込みをしていたパーク郡警察隊とはち合わせる。サンタバーバラ署の協力の下でミスター・ジェファーソンが逮捕目前まで追い詰められると、そこへカートマンが突如現れて、ミスター・ジェファーソンを取り巻く不当なうわさ話を批判して、彼の擁護を始めた。
ミスター・ジェファーソンには確かに誤解を招くような言動が多く見られるが、カートマンは彼が児童虐待犯では決してないと主張する。音楽業界で著名人となったミスター・ジェファーソンは、子供の頃からひたすら仕事に明け暮れたせいで、普通の子供のように遊んだ経験を持たない。2度と取り戻せない思い出を再構成しようとした結果、ミスター・ジェファーソンは子供や子供が好きなおもちゃに対して非常な執着を持つようになったのだとカートマンは結論を出す。
しかしブランケットを誰よりも心配していたカイルは、上記の意見に異議を唱える。カートマンのミスター・ジェファーソンに関する考察は一見して理にかなっており、犯罪者を逮捕するのも警察の立派な務めである(この時、警察隊の面々は互いに顔を見合わせて落ち着かない様子であった)。過去のつらい経験から子供らしい振る舞いをするのは責められることではないが、それでも親となったからには適切に責任感を持たなくてはならないとカイルは強く主張した。
カイルの演説を聞いたミスター・ジェファーソンは心を動かされて、ブランケットに対して父親らしく振る舞うと決意する。そして所有していた財産を手放して、平凡な生活をブランケットとともに送ると決めた。
ミスター・ジェファーソンが裕福な黒人でなくなったため、警察隊が彼を逮捕する理由もなくなった。ミスター・ジェファーソンは町民らと歌を歌うことで最後に和解したように描写がされる。しかし歌詞の内容は、彼が実際に児童虐待をしたかのように書かれていた。
関連項目[]
- サウスパーク25周年音楽コンサート
- サウスパーク・エピックエピソード・トーナメント
- 1回戦敗退エピソード
脚注[]
出典[]
- ↑ 1.0 1.1 "The Jeffersons (Season 8, Episode 7)". southparkstudios.com.
訳注[]
- ↑ "Arcade game". Wikipedia.
- ↑ "I've got your nose" (言語:en). Wikipedia.
- ↑ "形成外科学". Wikipedia.
- ↑ "サンタバーバラ". Visit California.
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エピソードの要素 |
ブランケット・ジェファーソン • マイケル・ジェファーソン • "Let's Ride the Train" • "My Wishing Tree" • "The Power to Change" | ||||
ナビゲーション | |||||
発行物 |
South Park: The Complete Eighth Season |