"South Park: Post Covid/トリビア" | "South Park: Post Covid: The Return of Covid/トリビア" | "South Park: The Streaming Wars/トリビア" |
トリビア[]
- 当エピソードはサウスパークシリーズで3作目の映画であり、South Park: Post Covidから続く2本目のテレビジョン向け映画でもある。
- 作中に登場した「アルファ航空」は、実在する航空会社デルタ航空の模倣である。
- 「ケニー・マコーミクロン変異株」は、2021年11月に発見されたコロナウイルスの変異種オミクロン株[注 1]を基に考案された架空のウイルスである。
- 新たに発生し確定した未来において、スタンはアメリカ宇宙軍の軍籍者となる。彼の身につけている記章[注 2]によれば、階級は最先任上級曹長[注 3]であり、高位の下士官である。
- 草葉の陰苑の施設内に掲示されていた日課一覧には、日光浴をする、窓から外をながめる、周囲を
徘徊 する、(判読不能)を思い出す、と記載されている。 - カートマンが電話越しに発したせりふמשפחה היא לֹא דבר חשוב היא הכל(Mishpacha hi lo davar chashuv: Hi hachol.)はヘブライ語[注 4]であり、意味は「家族は唯一無二である」であった。
- また、成人となったクライドを殺害する場面でカートマンが発したせりふשלום עליכם("Sholem Aleichem")は同じくヘブライ語であり、「安らかに(※眠れ)」という意味の追悼文である。
- 収容所の管理者によれば、ヴィクターの両親は彼に外出禁止を言い渡した後に映画を見に行き、その後2度と戻らなかったという。しかし前話であるSouth Park: Post Covidで彼の父親も母親も登場していたことから、彼は単に両親から勘当された可能性が高い。
- 成人となったシェリー・マーシュは歯列矯正器を装着していなかったが、構音障害[注 5]は軽減していなかった。しかし、矯正器具を外して間もない患者にはごく一般的な症状である。
- ケニーがタイムトラベル[注 6]をしようとしていた目的座標2021年3月10日は、シーズン24のエピソード"South ParQ Vaccination Special"の放送日である。
参照される大衆文化[]
- アンドリュー・クオモが報道番組で「変質者である」と告白した場面は、彼がセクシャル・ハラスメントの加害者として告発を受けた(※英語版Wikipedia)一連の出来事に言及したものである。
- 成人クライドがアルミホイルを体に巻きつけた状態でサウスパーク町を歩くという場面は、映画「ターミネーター」の模倣である。さらに背景に使用された音楽は同映画に挿入された楽曲であった。
- 電子広告の画面には、キャンディを食べる芸妓の映像が流れる。この映像は前話South Park: Post Covidから継続するギャグであり、映画「ブレードランナー」の模倣でもある。
- ブレードランナーの劇中で使用されたモノローグ(※英語版Wikipedia)は、ランディによって2度にわたる言及がある。
- South Park: Post Covidを含め、映画「スペース・プレイヤーズ」への言及があるが、いずれもコロナウイルスのパンデミック中に起こった出来事に対する風刺の意味合いが含まれている。
- エピソードの終盤で登場したティミーが発したせりふは、小説「クリスマス・キャロル」の登場人物であるタイニー・ティムが発したせりふを反映させたものである。
- 成人カートマンが家族をサウスパーク教会の屋根裏部屋に隠した後、娘のメノラー・カートマンが日記をつづる場面が描かれる。これはナチ党の支配下にあったオランダ王国で、1942年に政府の目を逃れて生活していたユダヤ教徒の家族があったという歴史的事実の模倣である。また娘のアンネ・フランク[注 7]は、メノラーと同様に日記をつづっていた。
- フランク家の模倣は、シーズン12のエピソード"Major Boobage"でも同様にされている。
- エピソード中で繰り返し言及された非代替性トークン(NFT)は、暗号通貨[注 8]の取扱い関係者となったヴィクター・カオスの人柄を表現する主要素となった。
- スーパー・12・モーテル・プラスで火災状況をスタンとカイルに説明していた消防署長は、暗号通貨に関係する専門用語を複数回使用している。
- "Hodl, hodl" - "hold on (for) dear life"の頭文字を並べた単語[注 9]
- "Mooning" - 売買代金の出来高が「ロケットを打ち上げたように(天文学的数値まで、という誇張表現)」上昇すること。
- "Right-click"(右クリック) - 広義にはコンピューター操作に置ける「保存」機能を実行することであり、狭義には所有者情報が含まれたデジタルアート[注 10]の複製を指す。
- "Pump and dump" - 詐欺師が使う手口の1つである。虚偽の情報を流すことで投資家が通貨を購入するように誘導して、価格が高騰したところで自身は通貨を売りに出して利益を得る。一方、虚偽の情報を吹き込まれた投資家は大変な損失をこうむる。
- "FOMO" - "fear of missing out"(見逃しの恐怖)[注 11]の頭文字を取ったもの。
- "Flippening" - イーサ[注 12]の時価総額がビットコイン[注 13]を上回る可能性を示唆するもの。
- カートマンの「タイムトラベル抗議財団(Foundation Against Time Travel)」に、ドラマシリーズ「ドクター・フー」のイベントと勘違いして参加したケヴィン・ストーリーは、4代目ドクター(※英語版Fandom)の仮装をしており、さらにダーレク[注 14]というキャラクターのせりふ「抹殺セヨ! 抹殺セヨ!("Exterminate! Exterminate!")」を真似て発している。
- 主役たちがデンバー・ナゲッツの試合を見にヘリコプターへ搭乗する場面で、ケリー・クラークソンの楽曲"I Forgive You"が流れる。
- 草葉の陰苑の便所表記は主格(he/she)だけでなく目的格(him/her)が使用されている。
- Qアノンのメンバーが再登場しており、2021年1月6日に起こした2021年アメリカ合衆国議会議事堂襲撃事件について謝罪する場面が描かれた。
- スキーターのワイン・バー・プラスでスタンが飲用していた「マッカラン12(The Makallan 12)」は、実在するウイスキーの銘柄"The Macallan"(※英語版Wikipedia)の模倣である。なお、マッカラン12はシーズン19のエピソード"You're Not Yelping"でも登場した。
- 以下、登場したデンバー・ナゲッツとロサンゼルス・クリッパーズの選手である。
- デンバー・ナゲッツ:ニコラ・ヨキッチ、マイケル・ポーター・ジュニア、アーロン・アフラロ、ダニーロ・ガリナリ、タイ・ローソンだが、後者3人は本エピソード放送時点ではチームに所属していない。
- ロサンゼルス・クリッパーズ:ブランドン・ボストン・ジュニア、ニコラ・バトゥーム、イビツァ・ズバッツ、ポール・ジョージ、レジー・ジャクソン
- スポンサーはビール醸造会社のクアーズ[注 15]である。
- コンピューター画面上で行われたスタンの誕生日会における特徴的な描写は以下による。
- 画面上に表示されるケニーの名前は"SPUSD ipad 4675930"である。SPUSDは"South Park Unified School District"(サウスパーク統一学区)の略称であることから、ケニーは在宅学習用のコンピューターを所持しておらず、教育機関から貸与を受けていると思われる。ただし、パンデミック以降で教育機器の貸し出しは珍しいことではない[1]。
- 他の子供と同様、おじのジンボや成人女性の「ミリアム(Miriam)」もパーティに参加している。
- トゥイークの表示名は"TweekBrosCoffee"であるが、彼の両親が経営するコーヒー店が"Tweek Bros. Coffeehouse"であることから、店のコンピューターを使用しているものと思われる。
- シティ・フォーが提供する料理名は、phở vegan bò(菜食主義用牛肉フォー[注 16])、phở vegan gà(菜食主義用鶏肉フォー)、thêm extra(極秘特別メニュー)等である。
- カートマンがクライドの注意を引くために小学校の窓ガラスに向かって石を投げるという場面は、作家ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」に由来するものであり、数多くの多作品に影響を与えた描写である。
制作上のミス[]
- スタンの回想シーンにて、ネルソン先生が学級閉鎖を教室で告知した際、カートマンはヘザー・ウィリアムズを「ヘザー・トンプソン」と呼んでいる。
- 成人のクライドが射殺される場面で、スタンは"JESUS CHRIST!"と叫んでいるが、口元が動いていたのはカイルだった。
- タイムトラベルに対して一般に認められている物理解釈によれば、本エピソードはタイムパラドックス[注 17]に陥っており、およそ物理法則に矛盾する。スタン、カイル、カートマンが過去("South ParQ Vaccination Special")へと戻って仲直りをしたことで、ケニーがタイムトラベルを決心した理由「友人らの仲を修復する」がなくなった。従って成人スタン、カイル、カートマンが過去に戻る理由も同時になくなったわけだが、それにもかかわらず彼らは「過去」の世界におり、存在自体が矛盾している[注 18][注 19][注 20][注 21][注 22]。
- サウスパーク教会で殴打を受けた直後のカイルは無傷であったが、立ち上がった際には唇付近に血痕が描写されている。
- 電光掲示板に表示されていた便名は「ALA 5630」であり、出発時刻は午後3時11分だが、空港職員が操作するパネル画面に表示されていたのは便名「(ALA)763」、出発時刻は10時であった。
- さらに、ネバダ州ラスベガス(Las Vegas, Nevada)行きの便は"Las Vegas, Navada"と表示されていた。
- 受付に設置されている注意書きのパネルには"Earn miles to ues on seat upgrades"と書かれているが、正しくは"Earn miles to use on seat upgrades"である。
脚注[]
出典[]
訳注[]
- ↑ "オミクロン株に関する情報". 東京都福祉保健局.
- ↑ "Chief master sergeant" (言語:en). Military Wiki.
- ↑ "空軍最先任上級曹長". Wikipedia.
- ↑ "ヘブライ語". Wikipedia.
- ↑ "構音障害". Wikipedia.
- ↑ "タイムトラベル". Wikipedia.
- ↑ "アンネ・フランク". Wikipedia.
- ↑ "暗号通貨". Wikipedia.
- ↑ 暗号通貨を長期的に保有すること。
- ↑ "デジタルアート". Wikipedia.
- ↑ "FOMO". Wikipedia.
- ↑ "イーサリアム". Wikipedia.
- ↑ "ビットコイン". Wikipedia.
- ↑ "ダーレク". Wikipedia.
- ↑ "クアーズ". Wikipedia.
- ↑ "フォー". Wikipedia.
- ↑ "タイムトラベル(『タイムパラドックス』見出し)". Wikipedia.
- ↑ "親殺しのパラドックス". Wikipedia.
- ↑ どのような変更であっても必ずタイムパラッドクスに陥るので、タイムトラベルを実現するためには「過去の事象を変えない」ことが必須条件である。そのゆえ、多くのSF作品においても過去への干渉は禁じ手という設定になっている。
- ↑ スティーヴン・ホーキング理論物理学博士は「時間順序保護仮説(Chronology protection congenture)」において、タイムトラベルは実質不可能であると主張した。
- ↑ スティーブン・W・ホーキング(佐藤勝彦訳),時間順序保護仮説,NTT出版,1991,ISBN 4871881504/ISBN 9784871881500.
- ↑ 二間瀬敏史,タイムマシン論,株式会社秀和システム,2006,ISBN 4798013528/ISBN 9784798013527.
- ↑ "エヴェレットの多世界". 日経サイエンス.
- ↑ SF作品には珍しくないアイディアだが、ヒュー・エヴェレット博士の多世界解釈は物理学界においてほとんど受け入れられておらず、もっぱらコペンハーゲン解釈(≓未来は1つに確定する)が主流である。
- ↑ "コペンハーゲン解釈". Wikipedia.
- ↑ Robert P. Crease & Alfred Scharff Goldhaber (2015), The Quantum Moment: How Planck, Bohr, Einstein, and Heisenberg Taught Us to Love Uncertainty, New York City, New York: W. W. Norton & Company, ISBN 0393351920/ISBN 9780393351927.
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エピソードの要素 |
COVID-19 • ヴィクター・カオス • ヘザー・ウィリアムズ • "I've Got Some Apples" • "The Star-Spangled Banner" • 「ハッピーバースデートゥーユー」• "I Forgive You" • "We Are Living in the Future" | ||||
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