"Band in China" | "Shots" | "Let Them Eat Goo" |
"Shots!!!" | |||||||
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話数 | シーズン23 エピソード03 | ||||||
邦題 | 一発! | ||||||
制作番号 | 2303 | ||||||
初放送日 | 2019年10月9日 | ||||||
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エピソード一覧 |
"Shots!!!"はシーズン23の第3話、サウスパークシリーズの通算で300話目を記念するエピソードである。2019年10月9日に放送された[1]。
あらすじ[]
ランディ・マーシュが農場の経営成功を祝う準備をする一方、カートマンは予防接種を恐れて逃げ惑う[1]。
脚本[]
大麻製品で30万ドルの利益を得たランディは、農場の経営成功を記念するイベントを計画する。しかし喜んでいたのは彼だけで、家族からの同意と協力は全く望めない。娘のシェリーから、独りよがりの人生を歩んでいると非難を受けたランディは、家族と口論になった。
家庭医療クリニックでは、カートマンが予防接種を受ける直前であった。しかし医師の持つ注射器の針に怯えたカートマンは、服を脱ぎ捨てて豚のように泣き喚き、その場から逃走を図る。
カートマンが注射を忌避しつづけるため、リアンはついにPC校長に学校はと呼びだされる。リアンは息子に注射を打たさせることがどれほど困難であるかを訴えたが、予防接種を受けるまでは登校を禁止されたため、再度病院に連れていくとPC校長に約束せざるを得なかった。
そこでリアンはカートマンに褒美を与えて病院に連れていくことに成功したが、いざ病院に到着すると、カートマンは再び豚のように泣き喚き、逃走を図った。
一方のランディは、大通りにて山車を用いてパレードを行なう。そして30万ドルの収益があった旨を町民らに自慢して回り、"China"を歌いながらビーズのネックレスを投げたり[注 1]、性器を露出するなどする。
学校のカフェテリアでは、カイル、ケニー、バターズ、クレイグ一味ら男子生徒が色めき立ってうわさ話をしている。話題の中身はカートマンであり、彼が予防接種を拒んだことでPC校長から登校拒否をされたことがすでに彼らの耳に入っていた。
そこへ登場したカートマンは、予防接種を拒否する理由を正当な抗議活動であるとして、こじつけを主張する。彼はワクチンそのものが自然の摂理に反している(artistic《芸術的な》という単語を使用しているが、autism《自閉症》という単語を誤って認識しているためである)理屈を述べるが、スタンが忠告するように、予防接種を受けないリスクを全く理解していなかった。スタンはカートマンを説得しようとするが、そのたびにカートマンがくしゃみをするため会話が中断される。
ところ変わって体育館では、保護者会議が開かれている。カートマンが予防接種を受けないために、保護者たちの不満が溜まりつつあった。
皆を代表してシーラがリアンに責任を追求すると、息子を擁護するためのメモを読んでいたリアンは突如憤怒して、カートマンに言うことを聞かせる苦労を誰も理解していないと保護者たちに怒りをぶつける。リアンの訴えを聞いたスティーブンは、保護者全員での協力をリアンに申し出る。
その夜、リアンはカートマンが就寝したところを見計らって保護者たちを自宅に招く。医師を連れてカートマンの自室に入室した保護者たちは、寝ているカートマンの腕に注射器を向ける。
しかし針が触れる前に目を覚ましたカートマンは、またぞろ豚のように泣き喚き、裸になった上で今度は体じゅうに潤滑剤を塗って逃走する。
カートマンの捕縛に失敗した保護者たちは、対豚のレスリング[注 2]で優勝したビッグ・メスキート・マーフに協力を依頼する決断をする。
ランディは30万ドル以上の売り上げを記念した広告を制作して、家族に自身の能力を証明しようとする。しかし妻のシャロンは金のことしか考えないランディを身勝手な人間だと非難する。シェリーは大麻を心底から嫌っていると主張し、スタンもまた母や姉の意見に賛同を示す。
帰宅したリアンは、カートマンが"my body, my choice"(自分の体は自分だけのもの)と書かれたTシャツを着て母の帰りを待っていたことを知る。カートマンは周囲に協力をさせてまで予防接種を強制するリアンを罵り、ワクチンを打てばティミーやジミー、さらに「アフリカ系アメリカ人」のトールキンのような障害を持つようになると母親に予防接種の危険性を力説する。リアンとは生活ができないと主張するカートマンは、荷物をまとめて彼女を自宅から追いだした。
リアンを自宅から追いだしたカートマンが背後を振り返ると、そこには彼を捕まえんと待ち構えるメスキートが立っている。カートマンはまたしても豚のように泣き喚き、その場から逃走する。
スキーターのワイン・バーに集まった保護者たちは、メスキートがカートマンを取り逃がしたと本人から聞いて憤慨する。しかしメスキートはすでに対策を考えており、予防接種嫌いの子供にワクチンを接種させる秘策を保護者たちに伝える。
一方、自宅から追いだされて路頭に迷っていたリアンは、テグリディ・ファームに立ち寄って大麻を買い求める。ランディと対面したリアンは、ワクチン接種がどれほどの危険性を持つかや、家族のために最善を尽くすことの難しさを語り合う。
家族は大切なものであると再確認したリアンは、ランディに自身を支えるパートナーへ謝罪をするように諭す。そして自身は、わが息子を守るために農場を出る。
展望台へとタオリーを連れて出掛けたランディは、経営に対する誇りを忘れて過ちをおかしたことを彼に謝った。タオリーに中華人民共和国との取引をやめるように説得されたランディは、「くたばれ中国政府("Fuck the Chinese Government")」と主張することでタオリーとの関係を修復する。
カウボーイ競技場でのイベントに参加したゴーシュ医師とメスキートは、場内に放たれた子供たちに次々とワクチンを接種させることに成功する。イベントの主役は裸でおびえるカートマンであり、16分間場内で走り回ることが決定されている。
会場に到着したリアンは、群衆をかき分け、カートマンに注射器を向ける医師を妨害して息子を危機から救いだす。カートマンにとって予防接種が酷であると結論を出したリアンは、保護者として、この選択に伴う責任を全て背負うと決意をする。
リアンはカートマンに予防接種を受けさせなかった。その代わりに彼女は罰として、おもちゃが欲しいというカートマンの要求を断固として拒否する。
その後、カートマンは自主的にワクチンの接種へと向かう。するとクリニックの医師が、リアンの身に変化が起こったと彼に知らせる。
カートマンが診察室へ行くと、そこにはキャンバスに絵を描くリアンがいた。カウボーイ競技場でカートマンを守るために、身代わりとなってワクチン接種を受けたリアンは、カートマンがスタンらに力説したようにワクチンの影響を受けてartistic(芸術的な)女性へと変貌を遂げた。
ワクチンの恐ろしさを痛感したカートマンが恐怖に絶叫する場面でもって、エピソードは終わりを迎える。
関連エピソード[]
話数記念[]
X00話を記念したエピソード
画像 | 題名 | シーズン | |||
"I'm a Little Bit Country" | シーズン7 | ||||
邦題:戦争反対の賛成なのだ!? 時はイラク戦争が始まったばかりのアメリカ。子供たちも学校をさぼりたいばかりに反戦デモへと参加する。 | |||||
"200" | シーズン14 | ||||
とうとうサウスパークは有名人たちに訴えられる。集団訴訟を回避するため、トム・クルーズに示談の条件を言い渡された。 | |||||
"201" | シーズン14 | ||||
有名人に、赤毛に、ムハンマド。サウスパークを襲う大混乱の末、カートマン出生の秘密がついに明らかになる。 | |||||
話数記念エピソード |
脚本関連[]
画像 | 題名 | シーズン | |||
"Tsst" | シーズン10 | ||||
カートマンの母リアンは、手の付けられない息子のしつけを子守り番組に依頼する。 | |||||
"HUMANCENTiPAD" | シーズン15 | ||||
邦題:ムカデ人間パッド 母・リアンに本物のiPadを買ってもらえず、カートマンは駄々をこねる。一方カイルは使用約款に同意したため新製品開発に巻き込まれる。 | |||||
"South ParQ Vaccination Special" | シーズン24 | ||||
サウスパーク(※原語表記"South ParQ")はコロナウィルスのワクチンをめぐって混乱の渦中にあった。ワクチン接種に反対する抗議グループが、主人公たちにワクチンを受けさせようとする教師らの妨害をはかる。 | |||||
"South Park: Post Covid" | 短編映画 | ||||
当エピソードでは、コロナウイルスの世界的まん延を経験した子供たちがどのように生活を送ってきたのかが描かれる。スタン、カイル、カートマン、ケニーは苦難を乗り越えたが、彼らの人生は以前と全く異なるものへと変化していた。 | |||||
"South Park: Post Covid: The Return of Covid" | 短編映画 | ||||
スタン、カイル、カートマンの協力次第では、コロナウイルスの世界的流行は起こらず、ケニーが死亡することもない未来を創造できる。そのため彼らは、過去へとタイムトラベルをしようとする。解決への道のりは「ヴィクター・チャオス(Victor Chaos)」に出会うまでは易しい問題であるかに思えたが、そうではなかった。 | |||||
"City People" | シーズン25 | ||||
母親が転職したと聞いて、息子のカートマンは怒りに燃える。 | |||||
"South Park: The Streaming Wars" | 短編映画 | ||||
サウスパーク町を揺るがす一大事件が起こるなか、カートマンは母親のリアンと意地の張り合いを始める。 | |||||
"South Park: The Streaming Wars Part 2" | 短編映画 | ||||
いよいよ干ばつ問題が間近に迫り、サウスパーク町は危機に直面する。 | |||||
脚本関連エピソード |
その他関連[]
脚本に関わらないが、関連するギャグやアイテムが登場するエピソード
画像 | 題名 | シーズン | |||
"Go God Go" | シーズン10 | ||||
進化論の教育を拒否するギャリソン先生に講師が派遣される。一方カートマンはWiiの発売を待ちきれず、冷凍睡眠を決意する。 | |||||
"Go God Go XII" | シーズン10 | ||||
未来で戦禍に巻き込まれたカートマンは、Wiiを見つけ過去に帰ろうと奮闘する。 | |||||
"Coon 2: Hindsight" | シーズン14 | ||||
住民を救うべく街に繰り出すクーンと仲間たち。しかしスーパーヒーローは他にもいた。 | |||||
"Mysterion Rises" | シーズン14 | ||||
クーンとその仲間たちは協力して人々を救う。一方、追放されたクーンは報復を誓い、クトゥルフのもとを訪れる。 | |||||
"Coon vs. Coon & Friends" | シーズン14 | ||||
クーンはクトゥルフを手なずけ、仲間の元に戻る。ミステリオンは己の呪われた超能力に抗う。 | |||||
"Band in China" | シーズン23 | ||||
邦題:中国の大市場 新たな市場を見出すランディ。スタンはバンドで農場暮らしの鬱憤を晴らす。ビジネスチャンスを目前に2人の前に中国が立ちはだかる。 | |||||
"The Big Fix" | シーズン25 | ||||
不理解が招く先の未来を想像して、スタンは思い悩む。 | |||||
その他関連エピソード |
Phone Destroyer関連カード[]
カード | テーマ | レア度 | 属性 |
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盗賊サリー |
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ハサミを持って走り回る、危険で | |||
トラブルメーカー・ハイディ |
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ハイディはかわいくて面白い戦士である。 | |||
ガンマン・カイル |
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チャージ技:リーダーも含めた自陣の攻撃力を3秒の間30上げる。 | |||
無法者トゥイーク |
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突撃:ダイナマイトを | |||
カートマン保安官 |
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チャージ技:だだをこねて泣きわめき、銃を乱射することで敵にダメージ与える。 | |||
ファイヤーボール |
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射程内にいる敵にダメージを与える(敵側のリーダーの場合は20のダメージ)。 | |||
狙撃手シェリー |
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チャージ技:正面に立つ敵に突き飛ばすことでダメージを与える。 | |||
ビッグ・マーフ |
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突撃:打撃により敵側の子供を1.3秒間停止させる。チャージ技:最も身近な敵側の子供に猛進する。 |
脚注[]
出典[]
- ↑ 1.0 1.1 "Shots!!! (Season 23, Episode 03)". southparkstudios.com.
訳注[]
- ↑ "ニューオーリンズ・マルディグラ". Wikipedia.
- ↑ "Pig wrestling" (言語:en). Wikipedia.
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エピソードの要素 | |||||
ナビゲーション | |||||
発行物 |
South Park: The Complete Twenty-Third Season |