"Season Finale" | |||||||
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話数 | シーズン23 エピソード06 | ||||||
邦題 | シーズン・フィナーレ | ||||||
制作番号 | 2306 | ||||||
初放送日 | 2019年11月6日 | ||||||
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エピソード一覧 |
Season Finaleはシーズン23の第6話、シリーズ通算で303話目にあたるサウスパークのエピソードである。2019年11月6日に放送された[1]。
あらすじ[]
ランディとテグリディ・ファームに嫌気が差していたサウスパークの住人たちは、彼をどこか目につかない場所へと追いやろうとする[1]。
脚本[]
物語はランディとタオリーが大麻を取り扱った番組を撮影している場面から始まる。ところが撮影の途中で捜査官2人と警察官らが突如乱入してきて、ランディは逮捕された。ランディがマクダニエルズ町長の元まで連行されると、その場にいたトゥイーク夫妻、マッケイ先生がランディの「罪状」について議論を始めた。
ランディはトゥイーク家の自家栽培大麻畑に排泄し、あまつさえ爆弾を仕掛けて逃走した。証拠のビデオを記録をランディに突きつけると、マクダニエルズ町長は今までため込んでいた怒りをランディにぶつける。町民はランディが自分自身のために催したパレードや、1,000頭もの牛を大量殺害した事件や、中国との大麻取引、果てはハロウィーン用の特別製品とうたって大麻に毒を混入して販売したもろもろの行動にほとほと嫌気が差しているようだった。我慢の限界に達した住民たちは、こうしてランディを起訴して拘留させることを望んだ。
場所は変わって、公園でフットボールをしている子供たちの姿が映る。しかしのどかな映像は長く続かずに、エリック・カートマンの投げたボールを受け取ろうと道路に飛び出したジェイソン・ホワイトは、警察官の運転する車にひかれて死亡した。
その後ジェイソンの葬儀が執り行われたが、司祭のマキシ神父が「遊びに夢中になりすぎた子供による不慮の事故("playfulness in sports")」と発言したことから、両親の怒りを誘発する。喪主として故人のあいさつを務めるボブ・ホワイトは、住民のあまりの無慈悲さに怒りと失望の言葉を述べる。子供が警察によって殺されたにもかかわらず、誰も気に掛けないどころかランディの巻き起こしたつまらない事件にばかり執心していると、ボブは参列者たちを責め立てた。
一方テグリディ・ファームでは、シャロン・マーシュが夫ランディの逮捕について、わが子スタン・マーシュとシェリー・マーシュに報告をしているところだった。もしもランディが生涯投獄されたままならば、家族3人は大麻事業のことなど忘れ去ってサウスパークへと戻り、また元のような生活に戻ることができるとシャロンは話して聞かせた。
ワシントンD.C.の某所では、ギャリソン大統領がランディからの電話を受け取っていた。ギャリソンはDARVO法[注 1]なる弁護技術をランディに伝授する。実際の場面を想定した練習の後、ランディの手助けを承諾してギャリソン大統領は通話を切った。
他方テグリディ・ファームでは、シャロンがリビングルームでパーティーを催していた。家族写真からランディと大麻に関わる全てを取り去っていたシャロンは、様子を尋ねてきたリンダ・ブラックに、ランディが戻らなかった場合にする祝い事のリストを長々と作ったと返答した。
すると突然ホワイト一家が姿を現して、シャロンを気に掛ける暇があるならば、自分の息子であるジェイソンの死を悼んだらどうかと騒ぎ立てた。ホワイト夫婦はテグリディ・ファームの特別会員であり、ランディの無実を信じているという。
カートマンはマーシュ家を去ろうとするホワイト一家を呼び止めて、テキサス州の収容所から里子を引き取ってきてはどうかと勧めた。
カートマンの提案通りにテキサスに向かったホワイト夫婦は、そこに収容されていたアレハンドロに目をとめる。「白人の一員になりたいか?("How would you like to be a White?")」と尋ねた後、夫婦はアレハンドロを引き取ることに決めた。
その頃、ランディは拘置所で医療大麻欲しさに医師の説得にかかっていた。禁断症状による抑うつ状態で過度に内省的になっていると主張したランディだが、医師は現実を受け入れて薬物の依存状態から抜けだすように促す。そこでランディはギャリソンから教わったDARVO法を実践したが、医師にはまったく効果がなかった。
ホワイト宅では、一家の一員になったアレハンドロとその家族が夕食をとりながらテレビを見ていた。親の居所を尋ねるアレハンドロに、ボブは白人として生きていくことの辛さを説いた。
ランディとその裁判に関するニュースに注目するホワイト一家だったが、アレハンドロは1人スマートフォンを操作して、メキシコ合衆国へ電話を掛けようとしていた。それを見とがめたボブはアレハンドロからスマートフォンを取り返して、夜7時以降の使用と長距離通話の禁止を言いつけた。
再び拘置所に場面が変わる。セラピーの更生プログラムを受けていたランディは、同プログラムに参加する収容者に自身の過去を語って聞かせていた。他人に責任転嫁をして被害者のように振る舞えと大統領から教わったと告白した後、ランディはギャリソンのようにはならないと決意する。
翌日、ホワイト一家はスーパーマーケットの前に立って、ランディの審理を阻止する抗議活動を行なっていた。ボブが言い含めてもアレハンドロがまったく言うことを聞かないため、ミセス・ホワイトはこの養子がホワイト家に満足していないのではと疑問を持った。
そこでホワイト夫婦は再び移民局へと赴き、アレハンドロのために新しい養子を迎えることにした。そうして選ばれたのがパナマ人の子供である。抗議活動を行なう人数がさらに増えたとホワイト夫婦は喜んだ。
夜遅く、ランディの元へとある人物が面会に来る。その人物とはギャリソン大統領の補佐役であるルーディ・ジュリアーニであった。すでに罪を認めるつもりだったランディを誘惑して、ジュリアーニはランディを再び大麻依存者へと立ち返らせた。
裁判の日がついに訪れる。ホワイト家は税金の浪費を理由にランディの釈放を求めつづけたが、一家を除く住民はほとんどが釈放反対派だった。そんななか、アレハンドロが日焼け止めを塗っていないことに気付いたボブは、彼の顔に無理やりクリームを塗りつけた。白く汚れたアレハンドロの顔は、くしくもメキシカン・ジョーカーに相通じる特徴を有していた。
町役場で再び町民と対面したランディは、審問の場で住民たちを口汚くののしった。自分は無実であり、民家に仕掛けた爆弾はメキシカン・ジョーカーを捕らえるためのわなだったと主張する。しかし主張を終える前にランディは真実を告白する。ジュリアーニからひそかに大麻をもらい摂取していたことと、弁論法を彼から伝授されており、無実を主張し続ける腹づもりだったがランディにはそれがどうしてもできなかった。
第一に彼が大麻事業を始めたのは、彼が持つマリフアナへの誇りを体現するためであったし、何より家族によりよい暮らしをさせたいがためだった。戦うことをやめたランディは自身の過ちを認めると、罪を償っていつかまた大麻事業を復活させると誓った。
するとちょうどその時、屋外から爆発音が響いた。住民たちが窓から外をうかがうと、メキシカン・ジョーカーのように怒りを暴力で晴らすアレハンドロの姿があった。町を破壊して回るアレハンドロを、ホワイト夫婦はなんとか呼び戻そうとしたが、その前に警察官がアレハンドロに向かって発砲した。銃弾によって肩を負傷しながらも、アレハンドロはその場から逃走する。
メキシカン・ジョーカーの登場によって容疑が晴れたランディは釈放された。自分を信じ続けてくれたホワイト夫妻に礼を告げると、ランディはもう1度大麻事業に携われる身分に戻れたことを感謝してその場を去った。
テグリディ・ファームでは、日常に戻ったランディが最後の収穫を終える。一方希望が打ち砕かれたシャロン、スタン、シェリーは失意の表情を浮かべていた。今期の収穫はまずまずだったと満足そうにうなずくと、ランディは番組の視聴者に向けて感謝の言葉を述べた。それからシーズン最後の収穫物である特別製品の宣伝と、来期に発売予定の製品の告知がなされて、物語は幕を閉じた。
エピソードの評価[]
AV Clubは"Season Finale"を"B"と評価し、以下のように述べた。
『ランディが無罪放免になったのには納得がいかないものの、ひねりの効いた結末は面白く、Season Finaleは見応えのあるエピソードであった。また大統領となったギャリソンがわずかながらもシリーズに登場しているだけで、見る価値は十分にある』[2]
IGNは"Season Finale"を"8.5"と評価し、以下のように述べた。
『宣言通りの「シーズンフィナーレ」ではなかったかもしれないが、プロットはよく練られており、テグリディ・ファームの一時終結とするにふさわしいエピソードであった。ただし特筆すべき欠点は多くある。サウスパークの世界観を損なうメタフィクションが混在しているだけでなく、ギャリソン大統領やホワイト一家で表現される政治的な風刺はこれといって目新しいものがなく、それでいて風刺はやや効きすぎた向きがある。しかしながらそうであったとしても、このエピソードはシーズン23においてまず最良のエピソードの1つであるといえるだろう』[3]
脚注[]
出典[]
- ↑ 1.0 1.1 "Season Finale (Season 23, Episode 06)". southparkstudios.com.
- ↑ "AV Club: Randy Marsh finally faces a reckoning, while The President returns on an entertaining South Parkによる批評". AV Club.com.
- ↑ "South Park Season 23, Episode 6 - "Season Finale" Reviewによる批評". IGN.com.
訳注[]
- ↑ DARVOとは、『(※事実の)否認(Deny)』、『罵倒(Attack)』、『被害転嫁(Reverse Victim)』、『自己正当化(Offender)』の単語の頭文字をとったもの
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