サウスパーク・アーカイブス Wiki
Advertisement


PC Principal Final Justice "PC Principal Final Justice" "Member Berries" "Skank Hunt" Skank Hunt
"Member Berries"
Sp-2001-news-episode-announcement.jpg
話数 シーズン20
エピソード01
邦題 ナツカシベリー
制作番号 2001
初放送日 2016年9月14日
エピソード時系列
前話 次話
"PC Principal Final Justice" "Skank Hunt"
エピソード一覧

"Member Berries"シーズン20の第1話、シリーズ通算で268話目にあたるサウスパークのエピソードである。2016年9月14日に放送された[1]

あらすじ

ハーバート・ギャリソンは今もなお選挙遊説に奮闘している[1]

脚本

物語はサウスパーク小学校の体育館で始まる。バレーボールの試合前に国歌が流れて、観客も選手も起立する必要があった。しかし女生徒の内ハイディ・ターナーが床に座ると、彼女にならってミーガン・リドリーからニコール・ダニエルズまで、女生徒は全員座り込んで抗議活動を行なった。
 女生徒の言動を確認した町民たちはすぐさま体育館から出ていったため、残った観客は4人だけになった。

女生徒たちを執務室に呼び出したPC校長は、平和的に抗議を表明した彼女らをたたえた。しかしハイディがカートマンの処罰を求めたように、女生徒たちの関心はインターネット上で女性を侮辱しつづけるインターネット・トロールのSkankhunt42(スカンクハント42)にあるようだ。
 そこへ、PC校長から呼び出されたカートマン本人が、「トークンズ・ライフ・マターズ('Token's Life Matters')[注 1]」と書かれたTシャツを着用して入室する。

ワシントンD.C.アメリカ合衆国議会議事堂では、下院議員らが国歌を抗議活動に使用されないための対策会議を開いていた。議長は、具体的な対策案として、J・J・エイブラムスに国歌を再制作を依頼する以外に手だてはないと主張する。
 軍が所有のヘリコプターでエイブラムスの自宅へと向かった議員たちは、自宅正面で国歌再制作の希望を表明する。すると、エイブラムスは自宅の外壁に設置したライトを点灯させて、了承の意を表した。

舞台は再び学校へと戻り、体育館で全校生徒たちの前に立つカートマンの姿が映る。彼はウェンディを隣に立たせると、何か面白いことを言えと冗談を強要した。しかしウェンディが「そんな才能はない("I'm not funny.")」と拒否すると、カートマンはぶしつけにウェンディを追い払って、次にベーベへと近寄っていった。だがベーベが怒りの表情でマイクを下ろすようにと命じたため、カートマンは次にネリーへ話し掛けた。
 面白いことを言うように強要されたネリーは、カートマンを「豚野郎(a fat fuck)」と呼んでバターズの笑いを大いに誘った。バターズが大笑いしても、ネリーは構わずにスカンクハント42について演説をする。豚野郎呼ばわりをされたカートマンは、ネリーのコメントは冗談ではなくただの誹謗ひぼう中傷であると述べた。

一方マーシュ宅では、ランディ・マーシュがCNNニュース[注 2]を見ていた。ニュース番組でJ・J・エイブラムスが再制作する国歌について報道されている途中に、世論調査員がマーシュ宅を訪ねて選挙の投票先をうかがう。巨大かん腸クソサンドのどちらに投票するかと聞かれたランディは、と同様クソサンド(ヒラリー・クリントン)に投票すると言った。

しかしながら、世論調査の結果は巨大かん腸ことハーバート・ギャリソンが優勢であった。この事実に怒りを爆発させるランディを見て、スタンは夕食をとりつつ、うんざりしたようにため息をつく。選挙権を持たない子供のスタンは、1国の統率者を決定する政治的意義を理解できていないようだ。ゆえに4年に1度、大人たちが大騒ぎをする様子を俯瞰ふかんして、斜に構えた態度を取るばかりである[注 3]
 クソことヒラリー・クリントンは会見を開き、世論調査の結果に動揺する支持者たちを鼓舞した。

一方、多くの支持者を獲得したギャリソンは、ケイトリン・ジェンナーとともに指揮を務める選挙対策本部内で陽気に音楽を掛けて踊っていた。しかしながら、曲を止めてわれに返ったギャリソンは、当選後に何をすべきかまったく見当もつかないことに気付く。

再び舞台は学校へと移る。オフィス内では、カイルマッケイ先生にカウンセリングを受けていた。アドルフ・ヒトラーが重ねた政治および戦争犯罪の数々を顧みるために、ドイツ人は彼の名前を口に出すことすら忌避するとカイルは言う。彼らの集団心理と同様に、カイルは自らが犯した罪でなくとも罪悪感を抱くことがあるのだと感情を吐露した。インターネット上で女性を傷つけているのは、カートマンすなわち男子生徒だと推定される。このため彼は、高い倫理観のもと罪悪感にさいなまれている。たとえ自身が掲示板に書き込みをしていなくとも、同じ性別の生徒が暴動を起こしているという事実と、問題を解決したくとも手だてがない現状に堪えられなくなったのである。
 マッケイ先生は、J・J・エイブラムスが国歌を再制作しさえすれば万事解決すると教えたが、カイルは納得しなかった。過去にすがりつくばかりでは何にもならないとマッケイ先生に告げて、カイルはオフィスを出ていった。

HBCニュースの特別番組「巨大浣腸かんちょうとクソサンド("Commander in Chief Forum")[注 4]」では、巨大浣腸のギャリソンが当選後にどのような「全員ハメ殺し(fucking everybody to death)」政策をとるのかについて、司会者のマット・ローアーから質問を受けていた。番組内ではギャリソンが過去に行なった運動の様子が取り上げられており、あらゆる場所で人々に性的暴行を働いて殺害すると公言するギャリソンの映像が放送された。映像を見たギャリソンは、当選した年に公約を果たすと言わざるを得なかった。

場面変わって学校では、カートマンがプレスクールのクラスを訪ねて、同性愛と人種差別を前面に出した絵本「赤ずきんのカイル(Little Red Riding Kyle)」の読み聞かせを幼児に向けて行なおうとしていた。主人公のカイルは同性愛者であり、さらにその祖母役としてアフリカ系アメリカ人のトークン・ブラックが登場する。
 カートマンが読みはじめていくらもしないうちに、カイルは絵本は奪って廊下にうち捨てた。カートマンによって侮辱を受ける人間をこれ以上増やさないために、カイルは早急な問題解決を決意した。

ところ変わってスキーターのワイン・バーでは、ランディとジンボスティーブンが選挙について議論していた。スティーブンはランディを自宅へと招き、リラックス効果があると触れ込んでナツカシベリーを勧めた。
 一方、ギャリソンとケイトリンの選挙対策本部では、当選後にどのようにして公約を果たすべきかとギャリソンがプランナーに忠言を求めていた。プランナーの1人であるクリス・クリスティは、フロリダ州のプールで泳いでジカウイルス[注 5]に感染すればよいと述べる。そして殺害したい相手と性交渉を持てば、性交相手は緩やかに感染死するはずだと意見した。プランナーの忠言を聞くうちに、ギャリソンは当選するか否かにかかわらず自身を恥じ入るようになった。

学校の廊下では、バターズが学校の掲示板に書き込まれたスカンクハント42の文句を読んで笑っていた。カイルは怒ってバターズのスマートフォンを奪い取ると、女生徒に対する配慮を男子生徒たちに求めた。
 そこへ、顔に落書きをされたカートマンが走って寄ってくる。カートマンは女生徒たちに報復を受けたと主張して「睾丸こうがんのついた」女性器が描かれた自身の顔を友人に見せつけた。女性は睾丸を持たないと述べた上で、カイルは故意に仲間割れを起こさせようともくろむカートマンに忠告した。

再び場面は選挙対策本部に戻り、クソことヒラリー氏に票を集めようとするギャリソンとケイトリンの姿が映る。2人の試みは芳しいと言えなかったが、この時目に入ったニュースの内容を見たギャリソンは、J・J・エイブラムスの制作した国歌の斉唱中に座り込むことで国民の反感を買おうと思い立った。

その頃、ナツカシベリーの味に魅了されたランディは、彼ら果実と同じく過去を懐かしんで時間を浪費していた。しかし、この言語を操る果実が同性婚ISISに関わる人種問題などに対する否定的な発言をするのを聞くや、ランディは唐突に自我を取り戻した。

カイルが自宅のトイレで用を足していたところにカートマンが尋ねてくる。そして、学校の廊下での出来事は確かに性差抗争を起こしかねない浅慮な言動であったと認めた。カイルはこの発言には気を留めずに、ひたすらスカンクハント42を正体を明らかにすることのみ注力すると宣言した。そして「彼」の正体を突き止めた際には必ず言動に見合った償いをさせるつもりであった。

フットボールの試合観戦に招待された大統領候補のヒラリー氏とギャリソンは、国歌斉唱の場面に立ち会う。先の場面で計画したとおりに、ギャリソンは胸に手を当てる代わりに座り込もうと試みた。しかし、J・J・エイブラムスの制作した国歌では、胸に手を当てる姿勢はもとより、起立も座り込みも、膝を地面につける姿勢すらも許容されていることが発覚したため、ギャリソンの作戦はまたも失敗に終わった。
 フットボールの試合中継を鑑賞していたウェンディは、怒りの表情でテレビジョンの電源を切る。続く場面では、ベーベとニコールも同様の行動を取った。

カイルが自室のベッドで横になっていると、父親のジェラルドが様子を見に顔を出す。息子の様子を確認した後で、ジェラルドは書斎へと向かう。
 書斎でスムーズジャズを聞きながらコンピューター画面に向かい、ジェラルドはサウスパーク小学校の掲示板へとアクセスした。狂喜に満ちた表情で彼がログインしたアカウント名は、"Skankhunt42"であった。この瞬間、サウスパーク町にまもなく訪れるであろう騒動が示唆されて、物語の幕は閉じられた。

エピソードの評価

AV Club"Member Berries"を"B+"と評価し、以下のように述べた。
昨今に続くサウスパークシリーズの長編化は、シーズン20に突入した時点でなおも爆発的な革新を見せている。トレイ・パーカーマット・ストーンが作りだすの荒削りなアニメーション技法や脚本は、されど飽くなき創造性の探求によりエピソードごとに刷新されている。扱いの難しい風刺の落とし所や、キャラクター性の発展を独自の方法で表現することにより、サウスパークのアニメーションシリーズは着々と規模が拡大している。
 シーズン19においては、ポリティカル・コレクトネスを信条とする集団PCブラザーズおよびPC校長の登場により、町民たちはかつてない局面と向かい合うこととなった。彼らブラザーズの影響下において、都市の高級化が行なわれたり、説明の難しい二次創作が行なわれるエピソードも存在した。このような革新的な試みがすでにされいるにもかかわらず、シーズン20での展開に勢いの衰えた様子は目下まったく見られない
[2]

IGN"Member Berries"を"6.2"と評価し、以下のように述べた。
サウスパークが今年も問題なく放送されたことは喜ばしい限りだが、今週に放送されたシーズン20のエピソードは、好スタートを切ったとは言いがたい。脚本には機転の利いた着想と笑いを誘うギャグが盛り込まれている。しかし昨今話題を呼んだ時事を取り込みすぎており、1話で生かしきるには要素が過剰になってしまっているため、サブプロットの展開にはやや難が認められる[3]

脚注

出典

訳注

  1. "ブラック・ライヴズ・マター". Wikipedia.
  2. CNN.co.jp
  3. 精神が未熟であるという他にも、スタンが選挙に対して後ろ向きな発言をしたのは、彼の無気力な性格に由来する。たとえばシーズン19の"PC Principal Final Justice"終盤でPC校長が理想的な未来への実現を目指す演説を聞いた後は、一言"This is going to be really hard.(そりゃあ、ずいぶん大変そうだな≓実現不可能)"と消極的な感想を述べている。本エピソードでランディに「皮肉屋(cynical man)」や「虚無主義者(nihilist)」と冷やかされたように、スタンは物事を非常に冷めた姿勢で受け止める傾向にある。この性格は多くのエピソードで描写がされているが、最も顕著なのはシーズン15のエピソード"You're Getting Old"と"Ass Burgers"である。
  4. "Donald Trump Participates in Commander-In-Chief Forum". NBC News(動画) (2016年9月8日).
  5. "ジカウイルス感染症とは". 国立感染症研究所.


  2001: "Member Berries"
エピソードの要素

J・J・エイブラムスSkankhunt42ナツカシベリーハーバート・ギャリソンヒラリー・クリントン • "Cake by the Ocean" • "The Star-Spangled Banner"

ナビゲーション

一般トリビア画像台本補足情報視聴する

発行物

South Park: The Complete Twentieth Season

Advertisement