"Make Bullying Kill Itself"は、シーズン16のエピソード"Butterballs"で、サウスパーク小学校の生徒たちが披露する楽曲である。
背景[]
学校組織内におけるいじめを防止するために、いじめ撲滅委員会は広告動画を制作を決定する。委員会の統率者であるバッキー・ベイリーは、マッケイ先生を責め立てながら、動画制作の志望者をサウスパーク小学校の生徒らに呼び掛けた。マッケイ先生に同情したスタン・マーシュは、動画制作を無料で請け負い、作詞・脚本・映像監督をすべて1人でやり遂げる。
スタンのいじめ防止活動には、彼のみならず学校全体が参加する。そしていじめの残酷さを社会問題として提示するために、バターズを動画の主役に選出する[注 1]。しかし、スタンの親友カイルは、スタンがいじめに悩む被害者よりも、社会から注目されることで得られる自分自身の利益に関心を持っていると指摘した。
その後、スタンは動画使用の権利に関する契約を他者と交わしたことで、バッキー・ベイリーの怒りを買う。ベイリーがスタンが自身を差し置いて金銭的利益を受けようとしたことのみならず、スタンが自身のアイデア(いじめ防止のために広告動画を制作する)を盗んだと主張して、責任を追求する。スタンと映画制作の契約をしていたニック・ジャブスは、学校の男子便所でベイリーと対峙すると、法的手段を取るとベイリーを脅迫した。
一方スタンとバターズは、動画を宣伝するために、メフメット・オズ博士が司会を務めるテレビジョン番組[注 2]に出演する。しかしオズ博士が絶え間なくバターズに精神的な負荷を掛けたため、バターズは耐えかねてオズ博士に暴力をふるう。
バターズの暴行を目の当たりにした国民は、バターズをいじめの被害者ではなく、非常に危険な社会病質者とみなした。この事件を受けて、ジャブス監督はスタンとの契約を解除して、複製も含め制作した動画を全て破棄した。
アテレコ動画[注 3][]
出演者が演技をした映像に音声を当てて制作された動画を、リップ・ダブ・ビデオ(アテレコ動画)と呼ぶ。本国では、主に高等学校で社会問題提起や学生生活の向上を目的に制作される。
歌詞[]
原語版を参照のこと。
※歌唱担当[]
- ジミー・ヴァルマー(冒頭せりふ)
- スタン・マーシュ
- クライド・ドノヴァン
- ウェンディ・テスタバーガー
- トールキン・ブラック
- エリック・カートマン(おまんこカートマン[注 4]として)
- クレイグ・タッカー
- ティミー・バーチ(歌詞なし)
- バターズ・ストッチ
トリビア[]
- 当楽曲は、テキサス州郊外に位置するサイプレス・ランチ高等学校が制作したいじめ防止の動画を基に作られた[1]。
- エピソード本編でバターズにより合唱が中断されたように、本楽曲の完成版は公式発表されておらず、存在しない。
脚注[]
出典[]
- ↑ "Was the episode "Butterballs" a parody of the Cypress Ranch Lip Dub?". South Park Studios FAQ (2012年5月3日).