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トリビア[]
- シーズン1から6までオープニング主題歌の映像中に出演していたレス・クレイプールだが、エピソード中に登場したのは本作が唯一である。
- 小枝君の最終登場回として特筆すべきエピソードである。
- ギャリソン先生が「地獄に落ちて死にやがれ!("You go to hell and you die!")」と叫ぶのは、本エピソードで3度目である。なお最初のエピソードはシーズン1の"Cartman Gets an Anal Probe"であり、2度は同シーズンの"Cartman's Mom is a Dirty Slut"である。
- 本エピソードは1998年に発売された楽曲アルバムChef Aid: The South Park Albumの宣伝目的で制作されており、エピソード中に多数の収録楽曲が登場している。
- Chef Aid: The South Park Album楽曲一覧
曲名 | アーティスト |
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オープニング主題歌 | プライマス |
"Nowhere to Run" | オジー・オズボーン DMX オール・ダーティー・バスタード The Crystal Method |
"Chocolate Salty Balls" | シェフ |
"Brad Logan" | ランシド |
"Come Sail Away" | カートマン |
"Kenny's Dead" | マスター・P |
"Simultaneous" | シェフ |
"Will They Die 4 You" | メイス パフ・ダディ リル・キム システム・オブ・ア・ダウン |
"Hot Lava" | ペリー・ファレル DVDA |
"Bubblegoose" | ワイクリフ・ジョン スタン カイル ケニー カートマン |
"No Substitute" | シェフ |
"Wake Up Wendy" | エルトン・ジョン |
"Horny" | ムースT Hot 'N' Juicy |
"Huboon Stomp" | ディーヴォ |
"Love Gravy" | リック・ジェームス アイク・ターナー |
"Feel Like Makin' Love" | ネッド・ガブランスキー |
"The Rainbow" | ウィーン |
"Tonight Is Right for Love" | シェフ ミートローフ |
"It's a Rockin' World" | ジョー・ストラマー フリー トム・モレロ D. J. Bonebrake Benmount Tench Nick Hexum |
"Mephesto and Kevin" | プライマス |
"Mentally Dull (Think Tank Remix)" | Vitro Paul Robb |
「カイルのママはビッチ」 | カートマン |
- エピソード中に登場したモーゼス裁判官(Judge Moses)の名前は、アイザック・ヘイズが制作した楽曲アルバム"Black Moses"(※英語版Wikipedia)からとって名付けられた可能性がある。
- 主役とシェフとの定番のやりとり「よう、ボウズども("Hello there, children.")」、「こんちは、シェフ("Hey, Chef!")」は、本エピソードで微細な変更を加えて複数回登場する。
- ヴェロニカ・クラブツリーの髪色が通常よりも明るい茶色となっている。
- シェフがアルバム写真を眺める場面で、数秒間のみスティーヴ・アーケル[注 1][注 2]の写真が登場する。
- シェフが売春をして得た金額は、1人の女性につき100ドルである。同一の女性と2回の売春行為に及んだとして、彼が敗訴した賠償金41万300ドルをまかなうためには、総計で17万171人(4103人/日)の女性から売春金を受け取る必要がある。
参照される大衆文化[]
- エピソードの主題である救済(Aid)ライブは、慈善を目的とした音楽コンサート名に"Aid"という単語がおおむね含まれていることに由来する。最も著名なのが、音楽バンド「ブームタウン・ラッツ[注 3]」のメンバーボブ・ゲルドフが主催するコンサートであり、開催名には「ライヴエイド」、「バンドエイド(※英語版Wikipedia)」、「ライブ・エイト」シリーズがある。これらはエチオピア連邦民主共和国が直面する飢餓問題の解決に寄与する目的で開催された。
- また本エピソードで重要なテーマとして、音楽作品の知的財産権に関わる複雑で多岐にわたる法律的な問題も焦点にあげられている。
- 主役たちによれば、"Stinky Britches"はケーブル・ネットワークMTVを支える重要な楽曲であるようだ。
- 法律の穴を通り抜けて非人道的な商売をするミスター・ビッグレコードプロデューサーの言動や外見は、国家(国民)社会主義ドイツ労働者党(通称ナチ党)の指導者であったアドルフ・ヒトラーの風刺である。プロデューサーが髪型を整えるために使用していた整髪料"Spooge"は英語における「精液(semen)」の隠語である。
- ギャリソン先生が見ていた"Stinky Britches"のミュージック・ビデオ[注 4]は、1995年に発売されたアラニス・モリセットの楽曲アルバム(※英語版Wikipedia)に収録される曲「アイロニック」のパロディである。
- ミスター・ビッグレコードプロデューサーの弁護を担当したのは、1995年の刑事事件でスポーツ選手O・J・シンプソンを弁護したジョニー・コクラン(1937年〜2005年)である。コクランの弁舌によって、シンプソンは1995年10月3日に無罪となった。
- エピソード中に登場したチューバッカ弁論は、上記のO・J・シンプソン事件でコクランが戦略として用いた弁論を風刺する意味合いで名付けられた。なおコクランが実際に法廷で唱えた弁論は以下による。
- 「彼ら(※検察側)が主張する血痕はどこにありますか——彼らが主張してやまない海水のごとき量の物的証拠とは? とんでもない。『血の海』なんてありえない。彼らもそう否定していますが当然です。『海水のこどき』なんてただの
比喩 なんですから。ただしこれが法廷となると正確に正確性を極めなければなりません。私たちは今——まさに今日の午後、事実を見極めるためこの場に集まっているわけですから、混乱を招きかねない言動は慎むべきです。彼らの主張はあいまいで意味が通らない、すなわち主張は無効です。主張が無効なのですから、必然シンプソン氏は無罪です。そうならざるを得ないのです。("Where is all that blood trail they've been banting about in this mountain of evidence? You will see it's little more than a river or a stream. They don't have any mountain or ocean of evidence. It's not so because they say so. That's just rhetoric. We this afternoon are talking about the facts. And so it doesn't make any sense. It just doesn't fit. If it doesn't fit, you must acquit.")」
- 「彼ら(※検察側)が主張する血痕はどこにありますか——彼らが主張してやまない海水のごとき量の物的証拠とは? とんでもない。『血の海』なんてありえない。彼らもそう否定していますが当然です。『海水のこどき』なんてただの
- 本エピソードにおけるチューバッカ弁論で述べられているのは、スター・ウォーズシリーズに登場するキャラクター「チューバッカ」が、ウーキー族だという事実である。ウーキー族は惑星キャッシークにより誕生したというのが公式設定であったが、それにもかかわらずウーキー族の家族がエンドアという月に住むイウォークであるかのように描かれた、というのがチューバッカ弁論においての論点である。
- カートマンが自身の楽曲"German Dance"中に踊っていたのは、ヨーロッパ中部の民族舞曲ポルカが基となっている。ポルカの起源は19世紀のチェコ共和国である。
- ロック歌手との思い出を記録したシェフのアルバムからは、故ジャニス・ジョプリン(1943年〜1970年)、ビートルズ、エルトン・ジョン、セックス・ピストルズら著名な音楽家のほか、訪問地である中華人民共和国の万里の長城、スタジオ54(※英語版Wikipedia)などの世界的な名所を収めた写真が確認できる。
- エルトン・ジョンは本エピソードが放送された8カ月前の1998年2月に女王エリザベス2世からナイトの称号を授与されていたため、主役たちがイングランドに彼を訪ねてきた際に、エルトン・ジョンではなく「サー・エルトン・ジョン」と呼ぶように訂正をする場面が描かれた。
- あくまでサウスパークの世界において、エルトン・ジョンはシェフの紹介でバーニー・トーピンと出会い、その後長期的に共同制作をする関係性となった。実際のバーニー・トーピンも作詞家兼歌手であり、1967年にリバティレコード[注 5]で新人タレントの発掘ほかを担当していたレイ・ウィリアムズ[注 6]主催のオーディション(音楽雑誌ニュー・ミュージカル・エクスプレス[注 7]による公募)でエルトン・ジョンと出会う。
- 回想シーンにてシェフと出会った際、エルトン・ジョンは酒場でピアノを演奏していた。この描写は正確であり、1962年から1969年までエルトンは酒場専属のピアノ演奏者であった。
- エルトンの次に主役たちが出会ったミートローフ(本名マーヴィン・リー・アディ)は、楽曲アルバム「地獄のロック・ライダー」3部作で知られる著名な音楽家である。
- サウスパークの設定では、クスクス(Couscous)という名前の売れない音楽家であったミートローフに、シェフが改名を進めたという経緯が描かれる。しかしながらミートローフが自身の芸名を決めた理由は諸説あり、正確な情報はない。名前に反して彼は菜食主義を11年間貫いている。なおサウスパークの世界で芸名だとされたクスクスは中東の食べ物であり、菜食主義者に人気である。
- さらに主役たちが訪問した人物リック・ジェームス(1948年〜2004年)は、代表曲にスーパー・フリークを持つ実在の音楽家である。
- シェフの救済ライブで最初に演奏をしたのは1991年に結成した音楽バンド「ランシド」である。彼らは1990年代のパンク・ロック[注 8]再流行の先駆けとして認識されており、1994年発売の楽曲アルバムLet's Goが著名である。シェフ救済ライブでの発表および楽曲アルバムChef Aid: The South Park Albumに収録される"Brad Logan"は、ランシドを含む多数の音楽グループのライブで公演補助[注 9]を行っていた人物「ブラッド・ローガン」に対する敬意が込められている。
- シェフ救済ライブの公演者2組目となったのは、"Love Gravy"を制作したリック・ジェームスである。もともとはシーズン1のエピソード"An Elephant Makes Love to a Pig"でシェフが歌唱を務めた楽曲であり、作曲は声優の故アイザック・ヘイズが担当していた。アルバムChef Aid: The South Park Albumの15曲目に収録されており、アイク・ターナーも制作者の1人を務める。
- 3組目は音楽バンドプライマスであり、ボーカル担当のレス・クレイプールがシェフへ感謝の意を述べている。1984年に音楽バンドを結成した彼らは、サウスパークのオープニング主題歌を制作しており、シリーズに大きく貢献している。ライブで演奏したのは"Mephesto and Kevin"という楽曲であり、こちらはChef Aid: The South Park Albumの20曲目に収録されている。なおオープニング映像にも登場するクレイプールは、オープニング映像中ではエレクトリックベースギター[注 10]を弾いている。
- 次に公演したのは、パンク・ロックの代名詞とされる音楽家ジョー・ストラマー(1952年〜2002年)である。ストラマーは音楽バンドザ・クラッシュで1976年から1986年まで活動したことで有名であり、Chef Aid: The South Park Albumでは19番目に彼の楽曲"It's a Rockin' World"が収録されている。
- シェフがライブ会場に訪れた際に群衆が発したせりふ「シェフ救済ライブにようこそ、シェフ!("Welcome to Chef Aid, Chef!")」は、アニメ「ピーナッツ」のクリスマス特別番組(※英語版Wikipedia)で、仲間たちが主人公のチャーリー・ブラウン[注 11]に掛けた場面と類似する[注 12]。
- 救済ライブで次に公演をしたのは、ヘヴィメタル[注 13]のジャンルで伝説的な存在となった音楽家オジー・オズボーンである。音楽グループ「ブラック・サバス」のフロントマンとして注目を浴びたが、のみならず独立した音楽活動でも重要な職歴を持つ。本エピソードでライブの司会者からテレビシリーズを持っていると説明があったが、当時の彼はまだ継続したテレビ番組(例:オズボーンズ[注 14])に出演していなかった。
- オジーはシェフに「帽子を買え("buy a pompadour hat")」という助言を受けたのだが、意味を取り違えて「コウモリの頭をかみちぎれ("bite the head off a bat")」と解釈した。なおシェフとの思い出を語ったオジーは、シェフ救済ライブでケニーの頭を食いちぎっている。コウモリの頭をかみちぎるという行為は、オジーが実際に1982年1月20日の音楽ライブのコンサート会場(アイオワ州デイモン[注 15]のVeterans Memorial Auditorium)で行なったパフォーマンスに由来する。観客の1人が生きたコウモリを舞台に投げたため、オジーはそれを受け取って頭をかみ砕いた。この行動は論争を呼んだが、2004年に雑誌ローリング・ストーン[注 16]のインタビューに答えたオジーは、「生きたコウモリなんて食べたら狂犬病[注 17]になるだろう」と事実を否定した。
- エピソード中にオジーが発表した曲"Nowhere to Run"は、DMX(※英語版Wikipedia)、オール・ダーティー・バスタード、The Crystal Method (※英語版Wikipedia)との合作であり、Chef Aid: The South Park Albumではオープニング主題歌を除いて1番目に収録されている。
- オジーの次に公演をしたのは、1984年結成のオルタナティヴ・ロック[注 18]バンド「ウィーン」である。バンドを主導する歌手ディーン・ウィーン(※英語版Wikipedia)によれば、彼らはシェフにカントリー・ミュージック[注 19]で楽曲アルバムを制作するように助言を受けたという。しかし相方のジーン・ウィーン(※英語版Wikipedia)によって、助言はスティーヴ(Steve)によるものだと判明する[注 20]。なお彼らが言及したカントリー・ミュージックアルバムとは、1996年に発表したアルバム12 Golden Country Greats(※英語版Wikipedia)であるが、スティーヴという人物が何者かは不明である。救済ライブで演奏した曲"The Rainbow"は、Chef Aid: The South Park Albumの17番目に収録されている。
- エルトン・ジョンが本エピソードで披露した楽曲"Wake Up Wendy"も、Chef Aid: The South Park Albumで12番目に収録されている。
- 救済ライブを見たジョニー・コクランが感動する場面は、児童文学作家ドクター・スースの著作を原作とした1966年のクリスマス特別番組How the Grinch Stole Christmas! (※英語版Wikipedia)のパロディである。
エピソードの連続性[]
ケニーの死[]
- シェフ救済ライブにて、オジー・オズボーンに頭部をかみ切られた結果死亡する。その際にスタンは「なんてこった! オジー・オズボーンがケニーの頭を食べちゃった!("Oh my god, Ozzy Osbourne bit Kenny's head off!")」と叫び、カイルがおなじみのせりふ「この人でなし!("You Bastard!")」を発する。
脚注[]
出典[]
訳注[]
- ↑ "Steve Urkel" (言語:en). Wikipedia.
- ↑ ドラマFamily Mattersに登場する架空の人物。
- ↑ "ブームタウン・ラッツ". Wikipedia.
- ↑ "ミュージック・ビデオ". Wikipedia.
- ↑ "Liberty Records" (言語:en). Wikipedia.
- ↑ "Ray Williams (producer)" (言語:en). Wikipedia.
- ↑ "ニュー・ミュージカル・エクスプレス". Wikipedia.
- ↑ "パンク・ロック". Wikipedia.
- ↑ "ローディー". Wikipedia.
- ↑ "エレクトリックベース". Wikipedia.
- ↑ "チャーリー・ブラウン (ピーナッツ)". Wikipedia.
- ↑ 同様の場面は、シーズン1のエピソード"Mr. Hankey, the Christmas Poo"終盤で町民らがサウスパーク ・メンタルハウスに収容されたカイル・ブロフロフスキーにクリスマスの祝言「クリスマスおめでとう、カイル・ブロフロフスキー!("Merry Christmas Kyle Broflovski!")」を伝えに赴く箇所でも再現されている。
- ↑ "ヘヴィメタル". Wikipedia.
- ↑ "オズボーンズ". Wikipedia.
- ↑ "デモイン (アイオワ州)". Wikipedia.
- ↑ "ローリング・ストーン". Wikipedia.
- ↑ "狂犬病". 厚生労働省.
- ↑ "オルタナティヴ・ロック". Wikipedia.
- ↑ "カントリー・ミュージック". Wikipedia.
- ↑ 本エピソードでシェフを認知していなかったウィーンだが、モキュメンタリーChef Aid: Behind the Menuに本人たちが出演した際は、シェフに恩義があると語っている。
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エピソードの要素 |
Chef Aid: The South Park Album • アラニス・モリセット • エルトン・ジョン • オジー・オズボーン • ジョニー・コクラン • プライマス • "Brad Logan" • "Cheddar Cheese Girl" • "German Dance" • "It's a Rockin' World" • "Nowhere to Run" • "Stinky Britches" • "The Rainbow" • "Wake Up Wendy" | ||||
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South Park: The Complete Second Season |