サウスパーク・アーカイブス Wiki
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COVID-19ワクチン(COVID-19 Vaccine)もしくは新型コロナワクチン[注 1]は、シーズン24のエピソード"South ParQ Vaccination Special"で登場した予防接種剤である。本エピソード中、サウスパークの住民は一貫してワクチンを求めつづけた。

背景[]

"The Pandemic Special"ではコロナウイルスによって壊滅的な状況に陥ったサウスパークの町民は、パンデミック終息の鍵となるワクチン接種にやっきになっていた。ワクチンはウォルグリーン店内にてすでに供給が始まっていたが、供給対象者が限定的であるために、大人たちは警備員と交渉しては追い返されるという行為を繰り返していた。すでにワクチンの接種を終えた高齢者たちは、店の前でいつまでも待たされる町民をあざわらい、感染リスクがなくなって自由の身となったことに浮かれて浮かれている。高齢者たちのその様子は住民たちにさらなる精神的ストレスを与えた。

その一方では、陰謀論を信じる組織Qアノンがワクチンの排除活動を行なっていた。Qアノンはハリウッドに在住する上流階級がワクチンに洗脳チップを埋め込んでいると信じている。悪魔崇拝に興じるハリウッドのエリートは、子供を犠牲にすることで強大な力を得ており、大衆の人心を掌握するためにワクチンへ細工を施しているようだ。

ワクチンを得られないことで、サウスパーク小学校の教職員は精神的な苦痛に堪えつづけることが不可能になっていた。子供たちのいたずらによってネルソン先生が職務を放棄して、その代理としてギャリソン先生主役たちの教室にやってきた。ネルソン先生の復帰を願った主役たちがマッケイ先生に助言を求めると、彼は主役たちに教師全員分のワクチンをウォルグリーンから持ち出してくるように命じる。

主役たちはヘルスワーカーを装ってウォルグリーンへの侵入を試みた。あくまで高齢者の付き添いと主張したことで入店を許可された主役たちだったが、店内で高齢者の女性と口論になる。1度受け取った協力金を再度求めた老婦人は、主役たちに要求を拒否されると、付近を通りかかった薬剤師に真実を暴露する。計画の失敗を悟った主役たちは、薬剤師の気をそらしてワクチンを奪い取り、店から逃走した。

主役たちはカートマンの自宅からネルソン先生に電話を掛けて、翌日にはワクチンを渡すと約束する。しかしワクチンを求める町民たちによって自宅を包囲されてしまった彼らは、隠れ場所を求めて廃屋となったレーズンズに逃げ込んだ。
 そのうちに主役たちは当初の目的をたがえて、ワクチンの使用先について意見が分かれはじめた。カートマンはワクチンを高値で売買しようと言いだすと、スタンは自分たち子供のために使うべきだと主張する。父親から親の命を盾に説得をされて、カイルは葛藤に苦しんだ。翌日、カイルはワクチンとジュースを入れ替えている場面をスタンに目撃される。

ワクチンを持って登校した主役たちは、Qアノンに洗脳された生徒たちのグループチビQティーズが彼らを待ち受けていることを知る。追手をかいくぐって橋まで逃げ延びた主役たちは、別の場所で教員たちと落ち合うべく作戦の立て直しを図る。

議論の末に友情関係の解消を決めた主役たちは再び登校して、待ち受ける群衆を突っ切って教員たちの元へ向かうと決意する。町民がワクチンを求めて学校に集結したため、ワクチン接種を阻止しようとするQアノンやチビQティーズも同時に集まっていた。そこへギャリソンが現れて、ハリウッドのエリートとして町の問題を解決すると宣言した。ギャリソンによってイスラエル国から十分な量のワクチンが運び込まれたため、町民は感極まってその場でワクチンを打ちだした。ギャリソンの計らいによって道が開けた主役たちは、当初の目的通りに教員へワクチンを届けることができた。しかし時すでに遅く、ネルソン先生はコロナウィルスに感染し死亡した。

ネルソン先生の葬儀を執り行なったマキシ神父は、ついに迎えたパンデミックの終息を宣言する。晴れて感染とは無縁になった大人たちはパーティーを催して、これまでの憂さを大いに晴らした。大通りでは、お互いに唾液を飛ばし合う男性の姿さえあった。マスクもソーシャル・ディスタンスも必要のなくなった町では、ワクチン配布場所であるウォルグリーンはいまや時代錯誤の場所となり果てた。

外部リンク[]

脚注[]

訳注[]

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