COVID-19(もしくは新型コロナウイルス感染症)は、略称コロナウイルスからもたらされる上気道感染症の1つである。SARSコロナウイルス2[1]は深刻な呼吸疾患を引き起こす。これにより多くの国では当局が学校閉鎖および不要不急の外出を制限、また事態が終息するまでの期間はマスク着用を国民に義務付けた。
2019年12月において中華人民共和国で初めて感染が確認されて以来、2020年初頭まででコロナウイルスは急速に世界中へと広まった。企業や政府機関の多くは機能不全に陥り、国民へのマスク着用が義務付けられる中、250万人の死者が出た。
世界的規模となったこの感染症を、サウスパークはシーズン24のエピソード"The Pandemic Special"と"South ParQ Vaccination Special"、そして短編映画のSouth Park: Post Covid、South Park: Post Covid: The Return of Covidで取り上げている。
背景[]
"The Pandemic Special"[]
科学者によってコロナウイルスの感染源がセンザンコウであると発表された。この発表を聞いたランディ・マーシュは、昨年のエピソード、"Band in China"中に起きた出来事を思い出す。ランディは中華人民共和国の武漢(ぶかん)でコウモリと、また同様にセンザンコウとも性行為に及んでおり、そのためウイルスがまん延した原因は自分にあると信じ込む。
"South ParQ Vaccination Special"[]
コロナワクチンは高齢者を優先的に配布がなされており、サウスパークの住人は配布が限定的であることに不満を募らせていた。過激派集団のQアノンは、子供を食うカルト集団がワクチンに洗脳チップを混入したと主張して、コロナワクチンの配布を阻止しようとした。エピソードの終盤でハーバート・ギャリソンが、町の大人全員分をまかなう量のワクチンをイスラエル国から移送してくる。これによりパンデミックは終息を迎えたことを記念して、町中で祝賀会が催された。
South Park: Post Covid[]
物語の舞台は、"South ParQ Vaccination Special"より約40年後の未来である。コロナウイルスによるパンデミックはほとんど収束していたが、ケニーの死によって新たな変異株がまん延するという危機に再び見舞われる。
変異株出現の情報公開と同時にサウスパーク町は再度パニックに陥り、暴動や買い占めののちに都市封鎖が行なわれた。ケニーがコロナウイルスの根絶を目指してタイムトラベル[注 1]をした結果、新たな変異株が出現した経緯がのちに明かされる。
South Park: Post Covid: The Return of Covid[]
South Park: Post Covidにて発見された変異体は「ケニー・マコーミクロン("Kenny McCormickron")」と名づけられて、向こう30年はサウスパーク町が都市封鎖されると発表される。理想を未来を実現するべくスタンとカイルは、互いに協力をしてタイムトラベル[注 2]を実現し、ウイルスの変異を防ごうと試みる。しかし、周囲の幸不幸は構わず自身の人生にのみ執心していたカートマンは、未来の変更を阻止するためにスタンらと対立する。
言及された社会的影響[]
"The Pandemic Special"では、マスク着用に賛成するグループと反対するグループが対立して、町民の間で抗争が勃発した。マスクを顎の下に引っ掛けて装着する者もいて、この着用法は「顎オムツ」と呼ばれてやゆされる。本エピソード上でソーシャル・ディスタンスは必ずしも実用的な対策とはならず、マスク着用賛成派が反対派に転向するきっかけになり得た。学校ではリモート機能を用いて授業が行なわれていたが、のちに生徒たちの登校が許可される。ただし教室の机には飛まつ拡散を防止するついたてが設置されており、子供たちは他の生徒から十分に距離を取った上で授業を受けなければならなくなった。
"South ParQ Vaccination Special"ではワクチンの配布が行なわれていたが、配給対象者が限定的であったために、再度ソーシャル・ディスタンスが行なわれていた。イスラエル国では医療技術の急速な発展が功を奏していたが、サウスパークの住民はいまだに屋内ですらマスクを着用する有様であった(しかしながらそれでもマスクを外して雑談に興じる町民もいる。また学校の教員たちはほとんどがマスクを着用していない)。マーガレット・ネルソンがコロナウィルスに感染して死亡すると、町では葬儀が執り行われた。
登場回[]
映画[]
関連項目[]
- 新型コロナウイルス感染症 (2019年):ウィキペディア
脚注[]
出典[]
- ↑ "Coronavirus disease 2019". Wikipedia.