首席科学顧問(Chief Scientist)は、コロナウイルスを専門に研究する科学者である。シーズン24のエピソード"The Pandemic Special"に登場した。
背景[]
パンデミックの研究者として、彼と彼率いる研究員たちは、コロナウイルスの自然宿主が中華人民共和国の武漢で生育したコウモリであると報道記者の前で公式発表をした。ウイルスがコウモリを介してどのようにヒトへと感染したかは突き止めらていなかったが、のちに真の自然宿主がコウモリでなくセンザンコウであったことが明らかとなる。主席科学顧問はセンザンコウをサウスパーク・ウイルス研究所へ運び、さらなる研究に努めることとした。
センザンコウに関するニュースを目にしたランディ・マーシュは非常に動揺した。なぜなら彼は過去のエピソードで中国に渡った際に、ミッキーマウスに唆されるままセンザンコウを用いて自慰をしていたからである。この出来事の後にランディは体調を崩していたのだが、病名はただの風邪であった。コロナウイルスに感染した患者とランディの症状は酷似していた。従ってこの類似点が示す結論は、彼がアメリカ合衆国および全世界にパンデミックをもたらしたウイルスの媒体であったということである。
この事実が明るみになることを恐れたランディは、研究員を装ってウイルス研究所へと忍び込んだ。研究所では、センザンコウに挿入されたらしいヒトのDNAを利用してワクチンの精製に取り組んでいるところだった。研究員たちがよそへと移動した隙を突いて、ランディはセンザンコウを研究所から盗みだす。
センザンコウが行方不明になった事実はすぐに報道される。再び公に姿を見せた首席科学顧問は、センザンコウおよび混入されたDNAなしにワクチンの開発は不可能だと訴える。その折に、ランディは小包で人間の心臓と脅迫文を受け取った。差出人はミッキーマウスであり、彼はランディを殺害してDNAを科学者たちに渡すつもりであったようだ。ランディはミッキーマウスを説得して、なんとか代案を見つけだすと約束を取りつけることで生きながらえた。
しかしながら、パンデミックにおける被害を目の当たりにしたランディは思い直して、首席科学顧問の元へとセンザンコウを戻すと決める。そこでビルド・ア・ベア・ワークショップの店前に立つ彼に近づいていったのだが、警察隊およびパンデミックの環境を不当に利用するカートマンによって試みは妨害された。
学校での授業再開に不満を持っていたカートマンは、ビルド・ア・ベア・ワークショップに備え付けられた機械を使ってセンザンコウを燃やし尽くそうとする。しかしスタンの涙ながらの訴えを聞いて思い直したカートマンは、ランディと同様にセンザンコウを再び首席科学顧問の元へ返すことにした。
首席科学顧問はパンデミックがまん延する以前の日常を必ず取り戻してみせると心意気を見せたが、センザンコウを受け取る直前でどこからともなく現れたギャリソン大統領によって、センザンコウもろとも火炎放射器で攻撃を受けて焼死した。コロナウイルスが原因で国内からメキシコ人が減少していたため、ギャリソン大統領もパンデミックを終わらせたくなかったのである。
外見[]
焦げ茶の髪と同色の太い眉毛を持つ。眼鏡を掛けており、紺色のネクタイを締めた水色のシャツと、その上に白衣を身につけるほか、灰色のズボンと黒い靴を履いている。
端役(シーズン24) | |
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アンソニー・ファウチ | イスラエル航空の職員 | ウォルグリーンの薬剤師 | ウォルグリーンの用心棒 | オリーブ色のベストを着たヒスパニック少年 | カートマンの新しい仲間 | クラブ好きの中国人たち | 車椅子の老婦人 | コウモリ | コミュニティーキッズ | サービス君 | 首席科学顧問 | ジェイク・アンジェリ | ジェフリー・エプスタイン | ジェームズ(ビルド・ア・ベア・ワークショップ) | セフ・ファーマン | センザンコウ | 速達配送員の男性 | チビQティーズ | チビQティーズの金髪少女 | チュータノン | ハリウッドのエリート | パンデミックの研究員たち | ミスター・マッカーサー | ミラード・アンダーソン | モイラ・マッカーサー | Qアノン | Qアノンの女性家庭教師 |