ロシア連邦(Russian Federation、略称Russia)はユーラシア大陸上に位置する国であり、かつてはソビエト社会主義共和国連邦(※以下『ソビエト連邦』と記述)の名の下に統治を行なっていた行政国家である。シーズン1のエピソード"Pinkeye"で言及があったが、実際にエピソードの舞台となったのはシーズン19の"PC Principal Final Justice"が初めてである。
背景[]
"Pinkeye"にて初登場したロシア人は、ソビエト連邦によって開発された旧型の宇宙ステーションミールに搭乗する宇宙飛行士2人であった。しかし彼らの不手際によってこの宇宙船が誤作動を起こして地球へ落下し、ケニーに衝突して死に至らしめる。
"Marjorine"では、女生徒が作った紙細工を未来予測装置だと勘違いしたエリック・カートマンが、女生徒やCIA、テロリストやロシア人の手に渡ることを恐れて装置を破壊した。
"Free Willzyx"では、ロシア連邦の宇宙航空技術をあてにした主役とその仲間が水族館のシャチを月へと送るためにロシア連邦政府へ交渉を持ち掛ける。しかし子供たちの電話を受けたウラジーミル・プーチン大統領は、ジョージ・W・ブッシュ大統領が差し向けたいたずら電話と勘違いをしたため憤然として通話を切った。なお子供たちは、ロシア連邦を第三世界の国だと認識しているようだ。
"The Snuke"では、アメリカ合衆国への侵攻を企てたグレートブリテン及び北アイルランド連合王国がロシア人を雇って、テロリストの主犯格を誤認させようとした。(※最終的には目的を遂げられなかったものの、)この作戦によってアメリカ合衆国を混乱に陥れることに成功している。
アメリカ国防総省本庁舎の軍事顧問は、アメリカ軍がロシア連邦との冷戦に備えて空想世界への出入り口を開発していたことを認めた。
"Insheeption"に登場した殺人犯のフレディ・クルーガーは、ロシア人(※ロシア連邦軍)の攻撃を抑止するために若い男女を殺害するのは御免こうむりたいと発言する。これは原作である映画「エルム街の悪夢[注 1]」におけるフレディ自身のキャラクター設定に言及したものである。
"PC Principal Final Justice"では、PC校長がロシア連邦内にある場末の酒場を訪れて、利用客のロシア人らと戦闘を繰り広げる。
"Members Only"では、セルゲイ・チャイヴァカック(Sergej Tchaivokak)とウラジーミル・プーチン大統領が以下のようにロシア語で議論している。
セルゲイ:デンマーク人の何者かがインターネットを使ってわれわれに攻撃を仕掛けるようです。早急に対処せねばなりません。("В danishes планируют тролль нас вы должны сделать что-то быстро")
プーチン大統領:まったくその通りだが、インターネットなんてものを使われたら誰が犯人か突き止めようもないだろう?("Итак, это те, кто сделал это?")
"Franchise Prequel"ではスティーブンが息子のバターズをしつけのためにロシア連邦へと強制的に連行する。SNSを使用して偽のニュースを拡散した罰として、スティーブンはバターズだけでなく、プーチン大統領もろとも外出禁止を言い渡した。
シーズン25の"Back to the Cold War"では、北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)の軍事警戒レベルが引き上げられたとの情報を入手したロシア当局が、クレムリン宮殿[注 2]で執務にあたるプーチン大統領に報告へ向かう。その際に彼らが見たのは、楽曲"Two Tribes"を聞きながら上半身裸になって踊る大統領であった。
その後彼らは大統領と共にパーク郡乗馬施設で行われる馬術競技を観戦して、バターズが優勝する様およびマッケイ先生の演説を見る。
トリビア[]
- 2008年の後半、イスラム教徒とペンテコステ教会[注 3]に所属していたモスクワ市警察官の集団は、テレビ番組の放送局2×2(Дважды два)[注 4]のチャンネル閉鎖を要求した。彼らはサウスパークのエピソード"Mr. Hankey's Christmas Classics"やザ・シンプソンズ、ファミリー・ガイなどのアニメが宗教への認識に悪影響を及ぼすとして、これらのアニメ番組の放送を中止させようとした。事態は訴訟問題にまで発展したが、最終的にロシア連邦の裁判所は、モスクワ市警らの訴えが不当であるとして要求を棄却した。2×2側はチャンネル閉鎖という危機は脱したものの、上記のアニメ番組の再放送については裁判所の命により不可能となった[1]。しかしながら、ロシア連邦のパンク・ロック(※メタル)音楽バンドであるスロット(Слот[注 5])は、"Oни Убили Кенни"(ケニーを殺した)という題名で曲を発表しており、また告知用に制作された動画の中にもサウスパークの映像が使用されていた[注 6]。
※関連項目[]
※外部リンク[]
脚注[]
出典[]
- ↑ "Russia attempts to ban South Park". The Guardian (2008年9月25日).
訳注[]
- ↑ "エルム街の悪夢". Wikipedia.
- ↑ "クレムリン". 阪急交通社.
- ↑ "ペンテコステ派". Wikipedia.
- ↑ "2×2 (TV channel)". Wikipedia(英語版).
- ↑ "Slot (band)". Wikipedia(英語版).
- ↑ "Слот - Они убили Кенни". M2BA music company(動画).