サウスパーク・アーカイブス Wiki
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ラリー・フィーガン(Larry Feegan)は、シーズン15のエピソード"Broadway Bro Down"に登場した少年であり、シェリー・マーシュの元彼氏である。

背景[]

両親のランディ・マーシュシャロン・マーシュニューヨーク市のブロードウェイ・ミュージカルを鑑賞しに行く週末、スタン・マーシュシェリー・マーシュきょうだいはフィーガン家の世話になった。

そしてフィーガン家での夕食中に、シェリーはラリーの父親と口論になる。ミスター・フィーガンは息子のラリーを生まれつきの菜食主義者であると決めてかかっており、さらには身の安全を守るために常時救命具を装備するよう強制していた。その教育方針はラリーが学校でいじめに遭う要因にもなっていると指摘した上で、シェリーはラリー自身に人生の選択をさせるべきだと主張した。シェリーの言葉を聞いたラリーは目が覚めたようで、自発的に行動を起こすようになり、さらにはシェリーに向けての恋情を積極的に訴えるようになった。

2人は互いに友情を育んでいたが、ラリーが救命具を自ら外す決意をした時にはじめて恋人同士になった。それから2人は恋人としてデンバーへ「ウィケッド」のブロードウェイ・ミュージカルを見に行くが、そのことを知った父ランディ・マーシュを大いに動揺させた。
 ミュージカル舞台の音楽に女性の性欲を刺激する細工が施されていると知っていたランディは、スーパーヒーローのスパイダーマンに変装をして舞台を中止させようとする。なんとか劇場をかき乱して舞台を中断させることに成功したキャラクター彼だが、自身も混乱を極めていたために、暴れた際に水道管を壊して意図せず場内を浸水させた。そして皮肉なことに、親からの自立の証として救命具を外していたラリーは溺死した。

外見[]

ラリーは肥満体形であり、下腹の肉がシャツの裾からはみ出ている。髪は金色で頬はバラの花のように紅潮している。また黄色とターコイズブルーのしま模様のシャツと青いジーンズを着用している。さらには常時救命用の浮輪を首に巻いていたが、シェリーと恋人同士になった際には外している。彼女とデートに出掛けた時はタキシードに紫色のちょうネクタイを締めていたが、これは水泳の授業でラリーが着用していた水着と同色である。

性格[]

ラリーはプールの飛び込み台で立ち往生するほど小心者であり、また他者(※特に両親)の同意や賛同なしに自身の好きな物事を明言できないほどに自尊心が低い。それゆえ彼の性格に反感を抱いたシェリーは、ラリーの両親に自身で人生の決断をさせるよう進言している。
 そしてシェリーの言葉に勇気を与えられたラリーは、Slim Jim[注 1][注 2]を食べた後でさらにバーガーキング[注 3]に立ち寄ることで、菜食主義者という人生を強制する両親へ反抗を示してみせた。依然として臆病な性格を完全には克服できないまでも、ラリーはシェリーとの距離を縮めて関係性を再構築しようと努めた。
 またラリーは社会性に乏しく、集団に属するための対人能力をほとんど持たない。このことは彼が学校でいじめに遭っていた事実や、シャリーを「味方になってくれた初めての人(the first time anyone ever stood up for him)」と認識していたことからも明らかである。

家族[]

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両親ともに過保護であり、溺れる心配のない場所ですらラリーに救命具を装備するように強制している。このことからフィーガン夫婦は恐らく生存主義者(プレッパー[注 4])ではないかという見方もできる。さらに父親の方は頑強な菜食主義思想を持ち合わせており、この思想を元にラリーを生来の菜食主義者であると決めつけるという行き過ぎた教育方針をとっている。それゆえラリーは両親の前で自己主張することを恐れていた。
 しかし一方で、母親は父親ほど厳格な思想は持ち合わせていないようだ。彼女はラリーが勇気をふるって救命具を脱ぎ捨てた事実を容認しており、ラリーの親への反抗心に怒るどころか、息子にとって精神的成長を促す好機であると前向きに受け止めている。

関係性[]

シェリー・マーシュ[]

ラリーがシェリーによって勇気を得て、両親から自立し食生活の選択できるようになったとを送るまで、彼女は渋々ながらラリーと友人関係を続けた。しかしラリーが救命具を取り去って決意を表明すると、シェリーは彼を自宅に招き入れて、一緒にXbox3のゲームをするように誘った。

ミュージカル劇場でのデートが台無しになっただけでなく、ラリーが死亡したと報道で知った際には、シェリーは涙を流して彼の死を悼んだ。

トリビア[]

  • 彼の姓は「フィーガン」であり、菜食主義者(ヴィーガン)との韻を踏んでいる。「ヴィーガンのフィーガン」というあだ名は、他人の人権を顧みないカートマンによってつけられた蔑称である。
  • 父親が筋肉質かつ母親が細身である一方で、ラリー自身は健康的な体形とは言いがたい。恐らく彼は菜食主義者を他称されながらも隠れて不健康な間食をしていたか、さもなくば小麦アレルギー体質[注 5]やビタミン欠乏症[注 6]、リンパ節腫脹[注 7]の疑いがある。

脚注[]

訳注[]

  1. 干し肉を棒状に練り上げたお菓子
  2. "Slim Jim (snack food)". Wikipedia.
  3. バーガーキング®公式サイト
  4. "プレッパー". Wikipedia.
  5. "小麦アレルギー". 妹尾小児科.
  6. "ビタミン欠乏症". e-ヘルスネット.
  7. "Polythelia in a 13-year old girl". National Center for Biotechnology Information.
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