ムープ(Moop)は主役たちによって結成されたロック音楽バンドである。シーズン7のエピソード"Christian Rock Hard"で登場した。
結成当初のメンバーは歌唱担当のエリック・カートマン、主旋律のギター演奏担当のスタン・マーシュ、バスギター担当のカイル・ブロフロフスキー、ドラム担当のケニー・マコーミックだったが、カートマンが脱退後に誰が歌唱を務めていたかは明確になっていない。
背景[]
さまざまなジャンル(ヒップホップ、R&B、フュージョン[注 1]・ラテンジャズ)を融合した新たな音楽ジャンルを模索していたスタンたちであったが、父親のランディ・マーシュからは「腸を口から引っ張りだされているベトナム人みたいな音楽バンド(a group of Vietnamese people having their intestines pulled through their mouths)」と評される。
(※グループの実力を把握した)カートマンは、音楽ジャンルをクリスチャン・ロックバンド[注 2]に定めてキリストをたたえる楽曲を制作するようにメンバーを説得する。そうすれば実力の低いグループでも多額の金銭を稼げると考えたからである。
しかし他のメンバーからの賛同を得られなかったため、カートマンは新たな音楽バンドフェイス・プラスワンを結成して再活動を始めた。クリスチャン・ロックバンドとして楽曲を発表したカートマンおよびバターズ・ストッチとトールキン・ブラックは、100万枚の楽曲アルバムを売り上げた。
カートマンが去った後、ムープのメンバーであるスタン、カイル、ケニーは、他の音楽家たちから創作のヒントを得るという名目でただ音楽を聞くことにした。しかしながら音楽をただ聞くためにも購入費がかかるため、彼らはインターネット上で音楽を違法にダウンロードして活動費を抑制しようとする。その行為は当然犯罪であるので、スタンたちは逮捕された上に違法ダウンロードが著名な音楽家たちにさえ及ぼす影響を学ばなければならなくなった。
この経験をへて、ムープは音楽活動の方針を修正する。音楽を聞くのをやめた彼らは、制作側の許諾なしに楽曲が違法にダウンロードされる社会問題への講義活動を始めることにした。
ムープの「音楽活動」はサウスパーク町のニュースでも報道されたが、抗議活動に賛成する者は町内のわずか1%であり、2%は反対派、残りの97%はムープという音楽バンドをまったく認知していなかった。しかしながら、その後はムープの活動に賛同を示す著名な音楽家メタリカやアラニス・モリセット、ブリンク 182、ブリトニー・スピアーズがサウスパーク町を訪れている。
エピソードが終盤になると、ムープのメンバーは音楽活動において優先すべきことはなんであるかを悟った。音楽をなりわいとするからには、金勘定に心血を注ぐべきではなく、いかに良質な楽曲を作成するかに重きを置くべきである。そう主張したムープは抗議活動をやめると宣言したが、他の音楽家たちはあくまで金のために楽曲を制作していると断言して賛同を示さなかった。
脚注[]
訳注[]
- ↑ "フュージョン (音楽)". Wikipedia.
- ↑ "クリスチャン・ロック". Wikipedia.