サウスパーク・アーカイブス Wiki

マンベアピッグ(ManBearPig)は地獄から召喚される悪魔ある。人間の欲望をエサに巨大化をする。次世代に責を負わせるという条件付きで、虐殺を呼ぶ大きな契約を人間に結ばせる。野生動物のように振る舞うこともあれば、知能を有した人間のように衣服を身に付けたり、特定の目的のために行動を起こすこともある。
 かつてはアル・ゴアが経歴に箔をつけるためにねつ造した架空の生き物とみなされていたが、シーズン22のエピソード"Time To Get Cereal"でサウスパーク町民を襲撃したために、実在が確定する。

背景[]

マンベアピッグは、キャラクターと同名のエピソードで、元副大統領のアル・ゴアから初めて言及される。サウスパーク小学校でマンベアピッグについての演説を行なったアル・ゴアは、マンベアピッグを地球を練り歩いて無差別に人間を殺傷する危険な生物だと説明した上で、この生物に太刀打ちできるのは唯一「スーパー・シリアル(super cereal)」な自分のみであると主張する。しかし主役たちは誰も彼の話を信じようとしなかった。

その後、主役たちがバスケットボールで遊んでいたところに、マンベアピッグの認知を広めようとしたアル・ゴアが、マンベアピッグの変装をして登場する。子供たちを迎えにやってきたランディ・マーシュも当然ながらマンベアピッグの存在を否定しており、アル・ゴアは他人の関心を引きたいだけだと主役たちに教える。

アル・ゴアに同情したスタンは、友人であるカートマンカイルケニーを誘って、翌日に風の洞窟でアル・ゴアとマンベアピッグの捜索を始める。そこでマンベアピッグの排せつ物を発見した(と主張する)アル・ゴアが、スタンたちを観光ツアー客から引き離して洞窟の奥に迷い込ませる。自らの失敗をマンベアピッグに責任転嫁したアル・ゴアは、主役たちを放置して洞窟の観光ツアーから抜け出した。

捜索隊が主役たちの救出にあたるが、アル・ゴアはマンベアピッグを倒すという名目で洞窟に浸水を図る。洪水により洞窟は破壊されたが、スタンたちは捜索隊の救助により一命を取り留める。マンベアピッグを殺したと興奮状態のアル・ゴアに、友人と自身を命の危機にさらされたスタンは怒りをぶつける。しかしアル・ゴアは意に介した様子もなく、自身の勇姿を映画にすると宣言した。

"Time To Get Cereal"で再登場したマンベアピッグは、サウスパーク町およびその周辺の住民を虐殺しはじめる。マンベアピッグを捜索していたジンボ・カーンネッド・ガブランスキーテグリディ・ファームを訪れると、マンベアピッグは姿を現して、ネッドを攻撃し、どこかに連れ去った。
 その後、マンベアピッグはサウスパーク小学校の生徒2名を屋外で虐殺したのだが、現場検証に訪れたイェーツ刑事は、他校と同じく銃乱射事件のひとつであると思い込んだ。このためマンベアピッグは捕縛されることなく、レッドロブスターついでバスキン・ロビンスを襲撃していく。
 アル・ゴアとサタンの助けを借りてマンベアピッグを追っていたスタンたちは、この生物が数十年前に何者かによって召喚された悪魔であると突き止める。しかし事実が明るみになる前に、スタンらは銃撃事件の犯人として投獄される。

ManBearPig vs Satan

"Nobody Got Cereal?"で決闘のすえにサタンを殺害するマンベアピッグ

後編となる"Nobody Got Cereal?"で登場したマンベアピッグは、宝飾店「ジャレド」から出てきた恋人2人を殺害する。一方、拘置所から脱走したスタンは自宅へと帰り、マンベアピッグを地球に召喚した張本人である祖父マーヴィン・マーシュと口論になる。罪を認めたマーヴィンだったが、当時の彼や彼の友人たちは若かったため、問題が表面化する現代まで自身が生きているとはまるで予想しておらず、責任感もまるで持っていなかったと釈明する。

 他方、スタンと同じく拘置所から逃げ出したケニー、カートマン、カイルは、サタンにマンベアピッグの殺害を依頼する。サタンは子供たちの頼みを受け入れてマンベアピッグと対決したが、力は及ばず、彼はマンベアピッグによって角を奪われ、その先端で左胸部をえぐられて死亡する。

町の法定代理人として認められたスタンは、醤油とゲーム「レッド・デッド・リデンプションII」を断つことを条件にマンベアピッグと契約を持ち掛ける。マンベアピッグはこの条件を受け入れたが、裁判所の外で見学にやってきた町民らは難色を示した。そのためスタンはマンベアピッグの弁護士と交渉をして、契約の内容を改める。マンベアピッグを地球から永久に追放するという契約は白紙に戻り、代わりに5年間のみ虐殺の停止が約束された。しかしながら、5年後にはこれまでの10万倍に相当する被害に見舞われる運命を回避することはできなかった。

マンベアピッグはシーズン24の"South ParQ Vaccination Special"でエキストラとして登場しており、コロナウイルスによるパンデミックの収束を祝うパーティに参加する姿が描かれている。

短編映画South Park: The Streaming Warsでは、コロラド州およびパーク郡が直面する干ばつ問題の原因であることが判明する。マンベアピッグはピーピーと共謀して山水を独占しようとたくらんでおり、計画遂行の障害となったタルニュア・カスラーを殺害しただけでなく、スティーヴ・ブラック水道管理人を襲撃して生死不明の状態に陥らせる。

外見[]

アル・ゴアが描いたマンベアピッグは人型の怪物である。ひづめとかぎ爪を持ち、体は獣毛で覆われており、豚のような耳と鼻を持つ。

実際にエピソードで登場したマンベアピッグは、顔の半分が熊、もう半分が豚の造作に酷似した合成獣のように描写がされる。体は部分的に獣毛で覆われているが、人間の肌も組み合わされており、骨格も人間に近い。脚部は一方が人間と同様であり、もう一方が豚のものに似ている。顔の左側は血で濡れており判然としないが、人間と似た耳などの部位を持っているものと思われる。

South Park: The Streaming Warsで再登場した際には血痕が拭い取られており、茶色のビーニー帽や金色の二連ネックレス、青い縦じま柄の開襟シャツ、灰色のズボン、金色の腕時計、黒い革製の上着を着用している。

ビデオゲーム[]

South Park Let's Go Tower Defense Play![]

レベル「峠(Mountain Pass)」に登場するボスであり、これを倒せば最終ボスとの対決に進む。他のボスキャクターと同様に、彼らが町に到達するとプレーヤーはゲームオーバーとなる。マンベアピッグはストーリー上で不可欠な役割を担うボスキャクターである。特殊な状況下において武器なしでプレーヤーがこれを倒すと、プラチナメダルとともに「マンベアピッグ(MANBEARPIG)」の称号を獲得できる。

South Park: Tenorman's Revenge[]

敵として登場する。

South Park: Phone Destroyer[]

登場回[]

  • "ManBearPig" - キャラクター自体は登場せず、アル・ゴアによる実態の説明がなされるのみであった。
  • "Imaginationland, Episode II" - 空想世界の扉から登場して、カイルを殺害しようとする。
  • "Imaginationland, Episode III" - 最終決戦の場に登場する。
  • "Time To Get Cereal" - サウスパーク町で暴走して、人々を虐殺する。
  • "Nobody Got Cereal?" - 虐殺を繰り返し、対決を挑んだサタンに勝利したが、スタンと弁護士を通じて契約を交わした後は暴走を一時停止する。
  • "South ParQ Vaccination Special" - エピソードの終盤で、パンデミックの収束を祝うパーティで姿を確認できる。

映画[]

脚注[]