- 類似タイトル: ハーバート(類似するタイトル)
“ | You go to hell and you die! | ” |
—ハーバート・ギャリソン/ハット君 |
ハーバート・ギャリソン(Herbert Garrison)はサウスパーク小学校で4年生のクラスを担当する教師である。性転換後はジャネット・ギャリソン(Janet Garrison)と名乗っていた。初登場はシーズン1のエピソード"Cartman Gets an Anal Probe"であり、トレイ・パーカーが声を担当する。
ギャリソン先生はサウスパークの初期9シーズンは男性であったが、"Mr. Garrison's Fancy New Vagina"で性転換手術を受けて女性となった。ところがその後のエピソード"Eek, A Penis!"でまたも手術を受け、男性へと戻った。
ギャリソンはシーズン19で大統領に立候補し、最終的に候補指名を獲得した。そしてシーズン20のエピソード"Oh, Jeez"で当選を果たしたのち、シーズン21から23にかけては第45代目アメリカ合衆国大統領としてアニメ本編に登場する。しかしシーズン24の"South ParQ Vaccination Special"で、教職に復帰するためにサウスパークへと戻ってきた。
背景[]
ハーバート・ギャリソンはアーカンソー州で育ったが、この頃人生における難題に直面する。幼少期からすでに、ギャリソンの同性愛的指向が垣間見えた。性的虐待を受けなかったことから、ギャリソンは父親に愛されていないと思い込んだ。ギャリソンは児童虐待に関する事件をあまた知っているはずだが、彼はそれらの行為を、犯罪ではなく愛情表現の1つとしてみなしていたようだ。
ギャリソンは大学で機械工学の学位を得る。学位がいつ頃授与されたかは定かでないが、相応の資格を有しているにもかかわらず専門分野を選択せずに、サウスパーク小学校で3年生の担当教諭となった。しかしギャリソンは教育についての学識をまったく身につけていない。
また小児性愛者でないにもかかわらず、エリック・カートマンに性的虐待を働こうとした疑いで逮捕されている。その後拘置所からは釈放されたが、学校からは解雇処分を受けたために山で隠居生活を送るようになる。後任のチョークソンディク先生が子供たちの扱い方についてギャリソンに教えを乞うために山を訪れた結果、ギャリソンはゲイである自分自身をようやく認められた。そしてサウスパーク小学校に戻り、キンダーガーテンのクラスを受け持つこととなった。
チョークソンディク先生の死後、ギャリソンは4年生の担当教諭へと昇格し、もともと受け持っていた生徒たちと再会する。その後ギャリソンはスレイブ君と呼ばれる男性と関係を持つが、"The Death Camp of Tolerance"ではスレイブ君との関係を利用して、解雇されようと画策する。なぜならゲイを理由に解雇処分を受けた人間は、裁判によって多額の慰謝料を受け取れるからである。しかし計画はうまくいかず、代わりに主役たちが寛容さを養うための矯正施設に送られた。結果的に自身のセクシャリティに対して不寛容であるとみなされて、ギャリソンとスレイブ君は主人公たちが送られた施設に収容されることとなった。
自身がゲイではないと気付いたために、ギャリソンは"Mr. Garrison's Fancy New Vagina"で性転換手術を受ける。ジャネットへと改名もしたが、外見は男性だった頃とほとんど変化がなかった。手術の後、男性としか性的関係を持てないスレイブ君はジャネットに別れを告げる。この出来事によってジャネットは同性愛者嫌悪の思想を再び持つようになり、また同性愛に対する偏見を助長するきっかけとなった。ミス・ギャリソンは性に対して非常に奔放で、トラック運転手に車内で行為を催促したこともある。
生理が来ず、妊娠ができないと知った時、ミス・ギャリソンは自身が真の意味で女性に変わったわけではないと考えた。しかし手術をやり直すことは不可能であり、彼女は自分自身がとった行動とその結果を受け入れるしかなかった。
スレイブ君がビッグ・ゲイ・アルと結婚すると聞いた時、ミス・ギャリソンは州知事が同性婚を認める法案を通そうとするのを阻止しようとする。自身が受け持っていたクラスに課題を出して、男子生徒スタンとカイルに卵の世話をさせた。卵が割れたならばそれを証拠にして、責任感の欠如した男性同士では子供を育てられないと証明しようとしていたのだ。しかしながら課題の提出期限を迎えても卵は無事であったため、結局同性婚は可能となった。
ミス・ギャリソンが進化論を授業で取り上げることを拒否したため、"Go God Go"では彼女の代わりにリチャード・ダーキンズが教壇に立った。最初こそ対立したものの、ミス・ギャリソンとリチャード・ダーキンズの関係はすぐに恋人へと変化した。恋人からの説得を受けて、ミス・ギャリソンはダーキンズと同じ無神論者へと改宗する。互いの思想と主張が一致した2人は、無神論者が支配する世界を創造しようとする。しかしエリック・カートマンによって元々男性だったと暴露されたために、ミス・ギャリソンはダーキンズから別れを告げられた。
意図せずレズビアンバーへ入店したミス・ギャリソンは、客の1人であったアリソンと性行為に及んだことでさらなる性の探究をする。ギャリソンはすぐにレズビアンへと転換して再び同性愛者となり、レス・ボスバーを買収しようとする集団たちとレズビアンの権利をかけて戦った。
ところが"Eek, A Penis!"でオプラが司会を務める有名なテレビ番組がトーマス・ビーティについて取り上げているのを見ると、ギャリソンは性転換手術が大きな間違いであったと考えるようになる。彼女は自身のDNAを使って男性器の再生を試みたが、1度女性と関係を持ったギャリソンが以前と同じ同性愛者の男性に戻れたかどうかは不明である。
また"The Cissy"のエピソードでカートマンが性別の混乱に陥ったと主張し(なおカートマンはトランスジェンダーという言葉を『トランスジンジャー』と誤認識していた)、女子トイレの使用許可を求めたと知った時、ギャリソン先生はヴィクトリア校長に要求を受け入れるように進言した。これは自身もトランスジェンダーであったギャリソンの経験から出た言葉にほかならない。
"Where My Country Gone?"で不法移民(カナダ人)を非難したギャリソンは、サウスパーク小学校の教員を解雇された。そのため彼は「ハメ殺し("fuck 'em all to death")」運動を始めると、国境に壁を建設して移民を追い出そうと計画した。だが国境にはカナダの大統領によってすでに壁が建てられており、アメリカ人の入国が禁止されていた。そこでギャリソンは自らが不法移民となってカナダに侵入し、最終的にはカナダの大統領に性的暴行を働いて殺害した。
その後ギャリソンは大統領選挙への出馬を表明する。彼はまたシリア難民すべてがISISであると信じ込んでいたため、彼らもカナダの大統領と同じようにハメ殺すと"Sponsored Content"の討論会で宣言した。支持者は同じく出馬したヒラリー・クリントンよりもかなり多かったようだ。
ギャリソンはヴィクトリア校長とケイトリン・ジェンナーを伴ってサウスパークに戻ると、町に起こった騒動を鎮めるために奮闘した。
シーズン20でもギャリソンは大統領候補者でありつづけていたが、よしんば当選したとして、政略的な計画を何一つ打ち出せないと気付く。そのため彼は支持者を失望させる方法として、フットボールの試合における国歌斉唱中に座り込む抗議活動を行なおうと画策する。しかしながら実際の試合ではどのように国歌を歌おうとも自由であるという規則が適応されてしまい、ギャリソンの計画は無に帰した。
次にギャリソンは、失言をすることで支持者からの不信をを買おうとたくらむ。選挙集会で女性に対する差別発言や空港の手荷物検査員の不手際を非難する発言を繰り返すことで結果を期待したが、結果はまたも失敗に終わった。
何をしても支持者が増えつづける原因はナツカシベリーという果物にあった。それに気付いたギャリソンはこの果物を根絶しようとするが間に合わず、大統領として選出されてしまった。
シーズン21の"Doubling Down"でギャリソン大統領は社会心理学に精通していると豪語していたが、言葉とは裏腹に支持率は低迷していた。"SUPER HARD PCness"でカナダのトロント市に核攻撃を仕掛けて、多くの市民を殺害した後、ギャリソンは"Splatty Tomato"のエピソード中にサウスパークを訪れた。そこで支持率がどのように変化したのかを聞いて回り、町の住人をおびえさせた。同エピソードで町民から拘束されるも、彼は脱走を図ってこつ然と姿を消す。
シーズン22ではほとんど登場回はなく、最終話の"Bike Parade"でカメオ出演したのみであった。町で製造された新発売の大麻製品に満足げな表情を浮かべつつも、腕には手錠がされていたことから、どうやら再逮捕された模様だ。
それにもかかわらず、ギャリソンはシーズン23のエピソード"Season Finale"でホワイトハウスへと戻ってきている。"Mexican Joker"で犯した罪のために投獄されていたランディは、釈放の助力を求めてギャリソン大統領に電話を掛けた。するとギャリソンはDARVO法なる弁護技術[注 1]をランディに伝授する。実際の場面を想定した練習の後、ランディの手助けを承諾してギャリソン大統領は通話を切った。
"The Pandemic Special"では再び町に姿を現して、ワクチン開発を妨害するためにセンザンコウもろとも科学者たちを火炎放射器で燃やし尽くした。それから来たる選挙に向けて町民に言葉を残して去って行く。
大統領選挙で敗退したギャリソンは、"South ParQ Vaccination Special"でサウスパークの町に戻ってくる。護衛官を雇っていたギャリソンは、大統領退任後にはすっかり元の生活に戻れるものだと思い込んでいた。ギャリソンはハリウッドの上流階級だけがが持つ権力を用いて時空を超越すると、護衛官のサービス君をかつての相棒であるハット君へと変身させた。そして再び教室に戻り、小学4年生のクラスを受け持つ学校の教員へと復職する。
クラス[]
3年生と4年生のクラスを受け持ったギャリソンだが、勉強熱心な生徒たちはほとんどおらず、生徒たちは授業をそっちのけで雑談にばかり夢中になっていた。たとえそれが原因で教師から罰を受けたとしても(例の1つとして、スタンはベーベから回ってきた手紙を教師に没収されて、生徒全員の前で読み上げられた)、生徒たちは過去の失敗から何1つ学ぼうとはしない。
またギャリソンは、生徒からの人望がまったくもって皆無であることも描かれている。"Gnomes"で、授業内容が教育基準に達していないとしてギャリソンが解雇されそうになっていると知らされた時も、生徒たちの中には誰1人気に掛ける者がいなかった。加えて"Tom's Rhinoplasty"では、ギャリソン先生にするのと同じような態度で授業に望むべきだと代理教師から指導を受けたカイルは、ギャリソンに対しての敬意は一切ないと彼女に返答していた。
上記のエピソードがあるにもかかわらず、スタンとカイル、ウェンディは、精神を病んで療養中のギャリソンを尋ねて、教職復帰を願っている旨を伝えるエピソードも存在している("Weight Gain 4000")。
外見[]
服装は深緑色のズボンに緑色の上着、黒い靴である。黒縁の眼鏡を掛けており、灰色の薄毛が側頭部のみに生えている。
女性へと性転換した際には上着を袖なしのものに仕立て直しており、口紅とミセス・テスタバーガーがしているものと似た耳飾りをつけている。ズボンの丈も短くなり、白い靴を新調していたが、薄毛は男性時のまま変化はなかった。
"Eek, A Penis!"後に再び男性へと性転換した際には服装も元に戻っていたが、ベルトが追加されており、襟のデザインがいくらか変更されている。利き手は左手でのちのエピソードでも特に変更はなかったが、"Cartman's Mom is a Dirty Slut"に登場時した若年の髪は茶色、"Weight Gain 4000"に登場した幼年の髪は灰色であった。ただし"Cartman's Mom is a Dirty Slut"のギャリソンは若者であるゆえ、おしゃれの1つとして髪を染めている可能性がある。近未来のギャリソンは無神論の象徴として著名な人物になる可能性もあったが、Go God Go XIIでカートマンにより意図せず未来予測の修正がされた。
シーズン20のおいての外見はこれまでと大きく異なっている。ギャリソンは大統領選挙で共和党の候補者代表となったドナルド・トランプを風刺するキャラクターとなったため、外見もトランプ氏と同様の褐色の肌と髪型に変更された。そしてアメリカ合衆国の大統領に就任したギャリソンは、紺色のスーツに赤のネクタイ、白いドレスシャツを身につけるようになった。"Put It Down"に登場したツイッターのプロフィル画像では眼鏡を掛けていなかったが、"Sons A Witches"に登場時は装着している。つまり彼は写真を撮るために眼鏡を外していたものと思われる。
選挙で落選した後は"South ParQ Vaccination Special"にてサウスパークに戻っている。外見も大統領に就任前のもの戻っていたが、ベルトや上着のデザインは以前のものから若干の変更がされている。
- ハーバート・ギャリソンの画像はハーバート・ギャリソン/画像を参照のこと
関係性[]
性別適合手術を受ける前後で、ギャリソンは男性・女性ともに恋愛関係を持った。これらの出来事が彼の性的指向を不明瞭にしており、そのためギャリソンは両性愛者だと見なされている。
スレイブ君[]
"The Death Camp of Tolerance"でスレイブ君と恋人同士になったギャリソン先生だったが、"Mr. Garrison's Fancy New Vagina"で性別適合手術を受けたことをきっかけに彼との関係が断絶する。そして"Follow That Egg"でスレイブ君がビッグ・ゲイ・アルと婚約した事実を知った彼女(ジャネット・ギャリソンと改名後のギャリソン先生)は、スレイブ君とビッグ・ゲイ・アルとの関係をなんとしてでも決裂させようとやっきになった。この出来事はのちのエピソード"Not Funny"で示唆されている通り、ギャリソンのスレイブ君に対する未練および執着を持つ重要な契機となる。
ビデオゲーム[]
South Park: Phone Destroyer[]
非登場回[]
- シーズン2
- "Terrance and Phillip in Not Without My Anus"
- "Merry Christmas Charlie Manson!"
- シーズン3
- "Cat Orgy"
- "Jewbilee"
- シーズン4
- "Pip"
- シーズン5
- "Osama Bin Laden Has Farty Pants"
- シーズン6
- "Asspen"
- シーズン7
- "Casa Bonita"
- シーズン8
- "Up the Down Steroid"
- "The Passion of the Jew"
- シーズン9
- シーズン10
- "A Million Little Fibers"
- "Tsst"
- "Stanley's Cup"
- シーズン11
- "More Crap"
- "Imaginationland"
- シーズン12
- "Canada on Strike"
- シーズン13
- "The Coon"
- "Dead Celebrities"
- "Pee"
- シーズン14
- "Medicinal Fried Chicken"
- "Crippled Summer"
- "Coon 2: Hindsight"
- "Mysterion Rises"
- "Coon vs. Coon & Friends
- シーズン15
- "HUMANCENTiPAD"
- "Crack Baby Athletic Association"
- "The Last of the Meheecans"
- "Broadway Bro Down"
- シーズン16
- "Faith Hilling"
- "I Should Have Never Gone Ziplining"
- "Obama Wins!"
- シーズン17
- "Let Go, Let Gov"
- "Goth Kids 3: Dawn of the Posers"
- "Black Friday"
- "A Song of Ass and Fire"
- "Titties and Dragons"
- シーズン18
- "Grounded Vindaloop"
- シーズン19
- "The City Part of Town"
- "You're Not Yelping"
- "Safe Space"
- "Tweek x Craig"
- "Naughty Ninjas"
- シーズン20
- "Skank Hunt"
- "Wieners Out"
- シーズン21
- "White People Renovating Houses"
- "Holiday Special"
- "Franchise Prequel"
- "Hummels & Heroin"
- "Moss Piglets"
- シーズン22
- "Dead Kids"
- "A Boy And A Priest"
- "The Problem with a Poo"
- "Tegridy Farms"
- "The Scoots"
- "Time To Get Cereal"
- "Nobody Got Cereal?"
- "Buddha Box"
- "Unfulfilled"
- シーズン23
- "Mexican Joker"
- "Band in China"
- "Shots"
- "Let Them Eat Goo"
- "Tegridy Farms Halloween Special"
- "Board Girls"
- "Turd Burglars"
- "Basic Cable"
- "Christmas Snow"
- シーズン25
関連項目[]
脚注[]
出典[]
訳注[]
- ↑ 事実の否認(Deny)、罵倒(Attack)、被害転嫁(Reverse Victim)、自己正当化(Offender)の単語の頭文字をとったもの。
架空の有名人 |
カートマン・ブラ • カナダの大統領 • ゲットー・アベニュー・ボーイズ • スティーヴン・アブートマン • 膣っ屁姉妹キャサリン&ケイティ • チキータ • チャールズ・キンケイド • テレンス&フィリップ • ハーバート・ギャリソン • ビル・キーガン • フレージャ・オリンガード • リチャード・ステイモス 追加情報: 有名人 |