サウスパーク・アーカイブス Wiki
Advertisement

カサボニータ[1](Casa Bonita)はコロラド州デンバーに実在するレストランであり、サウスパークでも複数回登場・言及されているカートマンお気に入りの飲食店である。エピソードのタイトルになったシーズン7の"Casa Bonita"では、カイルから「メキシコ系レストランにおけるディズニーランドのようなもの」と評された。

2021年8月13日、シリーズ制作者のマット・ストーントレイ・パーカーがカサボニータの経営権を獲得したと公式発表があった。今後の経営計画としてストーンとパーカーは、提供する料理の質を改善させた上で何かしらサウスパークを想起させる装飾を店内外に施すと述べた[2]

外観[]

外装[]

建物は巨大な城のような趣を呈しており、外壁はほぼ全面ピンク色である。また正面には噴水が設置されており、その両脇に立つ巨大なランプによって照明が当てられている。なお店は商店街[注 1][注 2]の中ほどに位置する。

内装[]

店舗の内部空間は大きく、マリアッチ音楽団[注 3]が演奏を披露するなど、メキシコ合衆国の風景を反映したものとなっている。奥まった場所には飛び込みのパフォーマンスショーも催される滝があり、周囲には植物が生い茂っている。また多くのテーブル席が用意されているだけでなく、宝探しやカウボーイ・シューティングゲームなどをはじめとした子供のためのアトラクションが設置されている。

背景[]

上に言及したエピソードにおいて、カサボニータは脚本に関わる重要な役割を担う場所である。誕生日を迎えたカイルは、自身の誕生日パーティーに特別仲の良い友人を招くことにした。ところが普段行動を共にしているカートマンは除外しており、代わりにバターズをパーティーメンバーに選んだ。それを知ったカートマンはなんとかカイルの人心を操作しようともくろむが、結果ことごとく失敗に終わる。それでも諦めきれなかったカートマンは、バターズを誘惑して核シェルターに監禁することで、代理のメンバーとして選出されようとする。このたくらみは成功して、カートマンはバターズが集合場所にやってこなかった場合にのみカサボニータに行けることになった。
 しかしながら、核シェルターにバターズが閉じこもっていたために、町じゅうでは子供の失踪が大きな問題となって騒動が起きていた。核シェルターを捜索するという案も生まれたことから、カートマンはバターズを大人たちが来ない場所に移動させるために、何度も彼を言葉で誘導しなければならなくなった。
 いよいよ誕生日パーティー当日となる。バターズの失踪に関与する当事者であるにもかかわらず、カートマンはまったく気に留めることもなくパーティーの準備に余念がない。周囲に自身のたくらみが知られた後もその態度には変化がなく、カサボニータ店内にまで警察が追跡したと知るや、カートマンは逃走の合間にアトラクションを短時間ですべて回りきり、最後には「最高の日だ("totally worth it")」と満足げにつぶやいた。

上記のエピソード以外でも、カサボニータは子供たちに人気のアトラクション兼飲食提供店として登場または言及されている。子供たちは家族との食事はもちろん、誕生日パーティーなどのイベント会場としてたびたび当店を訪れている。

登場回[]

  • "Casa Bonita" - カイルの誕生日パーティーが催される。
  • "AWESOM-O"にてバターズから言及がある。彼が友人(ロボットに扮したカートマン)に打ち明けたことには、かつてカートマンという人物にだまされて、バターズは核シェルターに閉じ込められたことがある。私利私欲のために自分を利用したカートマンをバターズはいまだに恨んでおり、いつか復讐ふくしゅうをしてやりたいと言っていた。
  • "You Have 0 Friends"ではカートマンからの言及がある。彼によると、友人のクライドが誕生日パーティーを開き、友人全員を招待した。
  • "201" - メカ・ストライサンドが店を破壊する。
  • "Let Go, Let Gov"にて、通話中のカートマンからの言及がある。
  • "A Song of Ass and Fire"にて、カサボニータで撮ったカートマンとケニーの写真が公開される。
  • "South ParQ Vaccination Special"にて業務が再開されたことが明らかになる。カートマンはクライドたち新しい仲間から食事に誘われていたが、その週はケニーと時間を過ごさなければならなかったため、仲間との約束は果たせなかった。

トリビア[]

The Cartman Table

店内に設置された特別席の名前は「カートマンの特等席(The Cartman table)」という。

  • トレイ・パーカーマット・ストーンは、実際にカサボニータを訪れて番組舞台としての使用許可を取った。
  • 実店舗内には「サウスパーク・テーブル("South Park Table")」と呼ばれる特殊席があるが、これはサウスパークのエピソードで実際にカートマンが座っていた席と同じテーブルである。
  • 中華人民共和国の官話方言[注 4]版吹き替えエピソードでは、カサボニータは「ケタガラン風のテーマパーク」——つまりは台湾の先住民族文化をテーマとした娯楽施設であると描写されている。しかしながら店内の装飾品や店員の服装、および店舗内で演奏されている音楽はすべてメキシコ合衆国を連想させるものである。

脚注[]

出典[]

訳注[]

  1. ストリップ・モールは北アメリカに多く存在する一般的な商店街であり、複数の店が直列する配置となっている。
  2. "Strip mall". Wikipedia(英語版).
  3. "マリアッチ". Wikipedia.
  4. "官話". Wikipedia.
Advertisement