オープニング主題歌

オープニング主題歌
アーティスト	プライマス

※楽曲の歌詞にライセンスCC-BY-SAは適応されません。

オープニング主題歌（South Park Theme）は、サウスパークにおいてほとんどのエピソード直前に登場する楽曲である。音楽バンドプライマスによって制作と演奏される当主題歌は、オープニング映像中に歌唱担当のレス・クレイプールが登場することで有名である。

背景

オープニングの映像は、免責事項が数秒間表示された後に開始する。未公開版パイロットエピソードに登場する主題歌は現在よりもかなり速度が遅かったが、シリーズの第1話である"Cartman Gets an Anal Probe"ではいくらか速いテンポに変更される。エピソード終了後にも同曲は流れるが、大抵はクレジット表記のみの映像が採用される。

シーズン1にてまず登場した主題歌は、主張を抑えたギターの音と、対比するように強調されたトランペットの音色が特徴的である。
　その後、第5話である"An Elephant Makes Love to a Pig"でも同特徴は継続するが、翌話の"Death"ではトランペットの音が小さくなったことで、ギターの音がいくらか目立つようになる。さらに翌話の"Pinkeye"では、ハロウィーン用の特別エピソードであったために不気味な曲調へと大きく変わった。
　その後、シーズン4の"Fourth Grade"までに顕著な変更はないが、シーズン3でギターの音がトランペットよりもやや優勢となったのは特筆すべき点である。

楽器の音に関する微細な変更の他にも、シーズン3には従来と異なる特徴が追加される。カイル・ブロフロフスキーの声がスタン・マーシュのものよりも大きくなり、エリック・カートマンの声とケニー・マコーミックの歌詞が一新されている。歌詞だけでなく、ケニーの声は高くなった。

シリーズ総体で見ると、曲の歌詞はたびたび変更がなされている。たとえば、シーズン5の"Kenny Dies"でシリーズから一時退場したケニーの代わりに、ティミー・バーチがシーズン6を通して該当歌唱部分を担当する。
　なお、"Fourth Grade"から"Kenny Dies"にかけては曲調も変更されており、ポール・ロブによるヒップホップ調となる。さらにシーズン10の中盤までは、レス・クレイプールの率いる音楽バンド"The Frog Brigade"に定義される楽器「ワモラ（Whamola、楽曲アルバムPurple Onionより）」によってカントリー音楽調に変更された。

ただし、コメディ・セントラルにおけるエピソード再放送が開始された当時は、シーズン3の主題歌が採用されており、直近のシーズンで新登場したキャラクターたちの姿がオープニングの映像内で確認できる。

ゴスキッズが主役となったエピソード"Goth Kids 3: Dawn of the Posers"では、曲調も映像もゴシック・ロックを想起させる仕様に変わっており、歌詞もゴスキッズのキャラクター性をくんだ内容となった。

"Fourth Grade"からシーズン17までは、オープニングの映像中に直前のエピソードで描写された場面の断片が複数挿入される形態に変わっている。

シーズン6からシーズン10でも過去のエピソード動画が差し込まれる形態は変わらないが、取り扱うエピソード数が大幅に増えている。
　さらに、"Cartman Gets an Anal Probe"で使用された、画用紙を切り貼りしてキャラクターを制作する映像も追加される（なお、この映像中にキャラクターを製作しているのはアニメーション・ディレクターのエリック・スタウである）。

シーズン17以降は3Dアニメーションによって映像化されており、スクールバスに乗車する主役たち生徒らがサウスパーク町を巡りながら順繰りに歌詞を担当する、という初期（シーズン1からシーズン4）の仕様を踏襲したオープニングの映像が再制作された。なお、当楽曲においては楽器ワモラは使用されていない。

ハロウィーン特別エピソードの"Sons A Witches"（シーズン21）では、ハロウィーンの行事を想起させる要素が数多く追加された。

シーズン23では、シチュエーション・コメディシリーズGreen Acres（※英語版Wikipedia）のオープニングの映像および主題歌を模倣したテグリディ・ファーム仕様のオープニングとなった。
　なお、このオープニングは半シーズン（第1話の"Mexican Joker"から第6話"Season Finale"）にわたって採用されており、歌唱も主役たちからランディ・マーシュに置き換わっている。
　上記とランディが"Tegridy Farms"と繰り返し歌う演出も追加されているが、前話にあたるエピソードの映像が過去シーズンのように挿入されており、原曲の名残もかなりあるため、全く別種のオープニングというわけではない。なお、当シーズン以降このオープニングが採用されることはなかった。

同シーズンの第5話"Tegridy Farms Halloween Special"はハロウィーン用のエピソードであるため、従来と同様に幽霊やかぼちゃといった象徴的な装飾が追加されており、歌詞にも変更があった。

第7話にあたる"Board Girls"ではPCベビーたちに焦点を当てたオープニングおよび脚本となっている。が、エンディングのクレジット表記中にランディが"Tegridy Farms"と歌う声も挿入された。

第8話の"Turd Burglars"では、ファンク調にアレンジされた女性版オープニング主題歌に変更されており、歌唱は町の女性らが務める。なお、アナウンサーによる掛け声があるように、曲名はOne For The Ladiesに改変されたことが強調される。加えて（※女性町民を主役にしたエピソードであるため）エンディングにランディの歌声は存在しない。

第9話の"Basic Cable"はスコット・マルキンソンを主役としたエピソードであるため、ジェームズ・ボンド映画シリーズを模倣したオープニングが制作され、映画の役者になりきって動くスコットの姿が描かれた。

従来のオープニングが採用されたのは、同シーズン最終話の"Christmas Snow"のみである。

この他、複数のエピソードで単一のオープニングが存在する。"Mr. Hankey, the Christmas Poo"では、"A SOUTH PARK CHRISTMAS"という文字と共に「おめでとうクリスマス」を歌う生徒たちのコーラス隊が登場しており、"Pip"では、俳優のマルコム・マクダウェルが実写映像にて登場する。
　"Mr. Hankey's Christmas Classics"のエピソードは、1970年に放送された特別番組「サンタが街にやってきた サンタクロースの秘密」のパロディで始まる。

"The Pandemic Special"と"South ParQ Vaccination Special"にはオープニングが存在しない。

シーズン25の告知動画では、オーケストラ楽団による楽曲の再・再制作が行われた。シーズン1および2で使用されたケニーの歌詞が採用されているが、規制は全く掛けられていない。

歌詞

原曲

レス・クレイプール：
I'm goin' down to South Park, gonna have myself a time.
カイル・ブロフロフスキーとスタン・マーシュ：
Friendly faces everywhere, humble folks without temptation!
クレイプール：
I'm goin' down to South Park, gonna leave my woes behind.
エリック・カートマン：
Ample parking day or night, people spouting: "HOWDY, NEIGHBOR!"
クレイプール：
I'm headin' on up to South Park, gonna see if I can't unwind.
ケニー・マコーミック／ティミー・バーチ：
下記参照
クレイプール：
So come on down to South Park, and meet some friends of mine.

ケニー・マコーミックとティミー・バーチの歌詞

ケニー・マコーミック（未公開版パイロットエピソード）：
 Our town is bigger dammit, right down to the little granite.
ケニー（S1-S2）：
 I like girls with big fat titties, I like girls with deep vaginas!
ケニー（S3-S5、リマスター版のS1-S2）：
I have got a 10-inch penis, use your mouth if you wanna clean it.
ティミー・バーチ（S6）：
Timmy, Timmy, Timmy, Timmy, Timmy, Timmy, livin' a lie TIMMY!
ケニー（S7-S10）：
Someday I'll be old enough to stick my dick up Britney's butt!
ケニー（S10 エピソード8-現在）：
 I like fucking silly bitches and I know my penis likes it.

"Goth Kids 3: Dawn of the Posers"

歌手：
Goin' down to South Park
Gonna have myself a time
マイケルとヘンリエッタ・ビッグル：
Death and sadness everywhere
Loneliness and degradation
歌手：
Goin' down to South Park
Gonna take my woes with me
ピート：
Nightmares every night
Posers spouting "Let's go shopping".
歌手：
Heading out to South Park
'Cause I cannot unwind
ファークル・スミス：
I Like spiders, loss and rain
I'm only happy when I'm in pain
歌手：
So I'm goin' down to South Paaaaaaaaark... to die! （"die"の反復）

シーズン23

ランディ・マーシュ：
Goin' down to Tegridy Farms,
Gonna have myself a time
コーラス：
Friendly faces everywhere,
Humble folks without temptation.
ランディ：
Goin' down to Tegridy Farms,
Gonna leave my woes behind.¹
There's ample parking day or night,
叫ぶ声： "Howdy, neighbor!"
ランディ：
I'm headin' down to Tegridy Farms,
Gonna see if I can't unwind.
タオリー：
I got some weed and I don't
know what's going on.²
ランディ：
So come on down to Tegridy Farms,
And meet some friends of mine.³

日本語歌詞

メインシリーズ紹介

レス・クレイプール：
サウスパーク行こうぜじんぶんさがしに。
カイル・ブロフロフスキーとスタン・マーシュ：
ニコニコ笑顔おでみんながまってる ！
クレイプール：
サウスパーク行こうぜなみわすれて。
エリック・カートマン：
自由に生きれば この世の楽園！
クレイプール：
サウスパーク行こうぜこころひりて。
ケニー・マコーミック：
(以下のケニーの行)
クレイプール：
サウスパーク行こうぜ友達いる。

何年にもわたるケニーのライン

ケニー（S1-S2）：
(おまこ大好きおっぱい大好き！)

ティミー（S6）：
ティミー ティミー ティミー ティミー ティミー ティミー
リヴィナリーティミー！

ケニー（S7-present）：
(おまこ大好きおっぱい大好き！)

• 1 - "Tegridy Farms Halloween Special"では、ランディの"The Tegridy Farms Halloween Special!"というせりふに置き換わっており、女性の叫び声が聞こえる。
• 2 - "Tegridy Farms Halloween Special"で使用された上記せりふは、以降登場しない。
• 3 - オープニングの最後には"The Tegridy Farms "Halloween Special! Brought to you by!"（ハロウィーン・スペシャルをお届け！）というせりふに加えて、ランディが"Tegridy Weed"とささやく。

動画

"South Park" Season 17 Intro

Goth Kids' Intro - South Park

Tegridy Farms - "Mexican Joker" - s23e01 - South Park

One For the Ladies - South Park - "Turd Burglar" - s23e08

The Scott Malkinson Show - South Park - "Basic Cable" - s23e09

South Park - Intro (German) (S1 - S4) HD

Orchestral Rendition of the South Park Theme Song - SOUTH PARK

トリビア

• ドイツ連邦共和国内で放送されたシーズン1から4の吹き替え版では、異なる楽器が使用されている。