- 類似タイトル: ヴラッドミア(類似するタイトル)
ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin、露:Владимир Путин)は、1999年にロシア連邦の大統領として就任した現役の国家指導者である。独裁政権で知られており、アメリカ合衆国との関係性は非常に険悪である。
サウスパークシリーズにおいては、シーズン9のエピソード"Free Willzyx"で初登場した。
背景
"Free Willzyx"では、プーチン氏が官僚らを集めて自国の経済危機について会議を行なっていたところに、カイルからの電話を受ける。プーチン氏は依頼を快諾したが、報酬として2,000万ドルを要求したため交渉は決裂する。カイルがシャチを月に飛ばすためだと目的を伝えると、プーチン氏はジョージ・W・ブッシュ大統領が差し向けたいたずら電話と決めつけた。
シーズン13の"Pinewood Derby"では各国の首脳会議に出席しており、宇宙人の船から無断で持ち出した通貨を銀河警察に引き渡すと主張したフィンランド共和国の首相マッティ・ヴァンハネンおよび同国を核攻撃する計画に賛同する。
シーズン20の"Members Only"では、側近とともにトロール追跡ドットコムについて議論をしている。同企業によってインターネットの利用履歴が恋人にも閲覧が可能になる未来を恐れるプーチン氏は、トロール追跡ドットコムのウェブサイト公開をなんとしてでも阻止しようとする。
直後にホワイトハウスから電話を受けたプーチン氏は、電話口の相手がアメリカ合衆国大統領だと予測したのだが、正体はナツカシベリーであり、東西冷戦[注 2]時代を懐古されただけであった。
シーズン21のエピソード"Franchise Prequel"にて再登場した際は、SNSのFacebookを用いて社会を混乱に陥れ、不正に大金を入手したとしてバターズとともにスティーブン・ストッチから外出禁止を言い渡される。スティーブンによれば、たとえ規則を破らなかったとしても、社会の秩序を乱すきっかけを生み出したならばすなわち責任を負わなければならない。しかしながら、当エピソードでは実際にプーチン氏が外出禁止となったかは明かされていない。
シーズン25の"Back to the Cold War"では、昔を懐かしむあまり現実逃避に陥り、執務室でフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド[注 3]の"Two Tribes"に合わせて踊るなど、側近たちの懸念の種となっていた。
その後、バターズとメランコリーが出場する馬術競技大会を鑑賞したプーチン氏は、加齢によって生殖機能が低下すると、懐古の思想とともに人は攻撃的になりがちであるというマッケイ先生の演説を聞く。プーチン氏は哀切の表情で肯首して、演説内容に理解を示した。
外見
大抵は正装として黒色のスーツを着用しており、黄色の水玉模様をあしらった赤いネクタイを締めている。髪の色は金褐色であり、加齢のため額にしわが描かれている。
"Back to the Cold War"ではキャラクターデザインに変更が加えられている。さらなる加齢により髪の色が薄くなっており、量も減少している。鼻の形もやや変わっており、顎が頑強に描かれるようになった。上半身に着衣は身につけておらず、裸である。
登場回
- "Free Willzyx" - シャチを月に送るために、カイルがプーチン氏に電話で依頼をする。
- "Pinewood Derby" - 首脳会議に出席してランディ・マーシュと議論をする。
- "Members Only" - 恋人にインターネットの利用履歴を閲覧されないように、トロール追跡ドットコムのウェブサイト開設を阻止しようとする。
- "Franchise Prequel" - ソーシャル・メディアを利用して偽の情報を流布したとして、スティーブンがバターズとプーチン氏に外出禁止を言い渡す。
- "South ParQ Vaccination Special" - ボブ・ホワイト率いるQアノンの作戦本部にて写真を確認できる。
- "Back to the Cold War" - ロシア・ウクライナ危機[注 4]の体現として、執務室にて上半身裸で踊る姿が描写される。
脚注
出典
- ↑ "'Free Willzyx' on IMDB". で「ロシアの大統領(Russian President)」とクレジット表記有り。
訳注
- ↑ "正教会とは". 日本正教会.
- ↑ "冷たい戦争/冷戦/東西冷戦". 世界史の窓.
- ↑ "フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド". Wikipedia.
- ↑ "ロシア・ウクライナ危機 (2021年-2022年)". Wikipedia.