アルフォンス・メフィスト博士(Dr. Alphonse Mephesto)はサウスパーク遺伝子工学研究所を住居兼職場としている風変わりな遺伝学者であり、典型的な狂科学者である。町内で不可思議な出来事が起こった時、町民は彼の元へと助言を求めに行く。メフィスト博士は「北アメリカのマーロン・ブランド[注 1]そっくりさん」、いわゆる「もう一方の」ナンブラ会のリーダーでもある。博士はまた、動物の尻移植に固執するという特殊な性癖を持つ。
背景[]
遺伝子実験[]
メフィスト博士は、実験により新種の生物をさまざまに作りだしている。たとえば4つ尻(のちに5つ尻)のサル、4つ尻のダチョウ、4つ尻のマングース、サルとダチョウの合成獣、ゴリラと蚊の合成獣、ウサギと魚の合成獣(ただし、これは魚にウサギの耳らしき装飾を施しているだけだとカートマンは主張した)、4つ尻のカエル、7つ尻のガラパゴスゾウガメ、怒れる七面鳥の群れ、スタンのクローンなどである。
さらに、ゲームSouth Park: The Fractured But Wholeでは、ミッチ・コナーと協力関係を結んで研究資金を調達し、6年生やカイル・シュワルツの遺伝子を変異させるという実験も行なっていた。
外見[]
服装は、茶色のズボンに黄色のアロハシャツ[注 2]である。シャツの襟は開いており、胸の毛が見えている。顔にはしわがあり、頭にはバンダナを巻いた上に茶色の帽子をかぶっている。歩行の際に使用するつえの柄は、尻のような形状をしている。
"201"にて、襟の形状や帽子、灰色の髪などの外見的特徴がわずかに変化している。
家族[]
主役たちのクラスメートであったテレンスと、研究の補助を務めるケヴィンという2人の息子がいる。
テレンスがメフィスト博士とともに登場したエピソードはほとんどないが、他の成人と行動を共にする描写もないため、彼らが親子関係であるのは初期シーズン当時から疑いの余地はほとんどなかった。
ケヴィン[]
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ケヴィン(Kevin)はメフィスト博士の助手であると同時に、養子であるようだ。周囲からは「例の小さな猿男(that little monkey guy)」と呼ばれることがある。服装はメフィスト博士と似通っている。
名前が初めて明かされたのは、エピソード"Cartman's Mom is a Dirty Slut"であった。一見して物静かだが、うわさによれば美しく愛らしい歌声を持つ人物であるようだ。行動範囲は狭く、大抵はメフィスト博士に付き従っている。
楽曲アルバムChef Aid: The South Park Albumに収録されているプライマスの楽曲"Mephesto and Kevin"では、アニメシリーズでは明かされることのなかったケヴィンの人物背景が語られる。
歌詞によると、ケヴィンはリャマ[注 3]の子宮から生まれた子供であるようだ。ただし彼を構成する遺伝子はマイケル・ジャクソンと歌の才能を持つ身元不明の女性である。制作者であるメフィスト博士はケヴィンを完璧なポップ[注 4]歌手にする計画であったようだが、その試みは失敗している。
上記の経緯に加えて、アルフォンス・メフィスト博士が義理の父親となった事実が明かされる。
"Freak Strike"など群衆の中に登場するエピソードは複数あるが、口をきいたのは"201"が初めてである。ただしせりふはなく、身分を偽って研究所に侵入したカートマン(とミッチ・コナー)に驚き、奇声を上げただけであった。
なお、楽曲"Mephesto and Kevin"の終盤でケヴィンの歌声を聞くことができる。